木造阿弥陀如来坐像

大分類美術工芸品
中分類彫刻
指定・登録番号市指彫64
告示日R8.3.31
員数1躯
時代区分平安
所在地南区
所有者・保護団体行住院
説明文像高52.1センチメートルを測る、いわゆる宝冠阿弥陀像である。両手及び両脚部までを含むカヤの一材から彫出し、正面の干割れを一部埋木で補う。髪を結い、条帛を着けて定印を結ぶ姿は、古くは神奈川・英勝寺像(平安時代・11世紀、重要文化財)、広島・耕三寺像(平安時代・12世紀、重要文化財)等が知られるが、本像は最古例となる。古様な表現から、制作年代は従来9世紀から10世紀初頭と推定されてきたが、近年の研究では、10世紀後半から11世紀初頭の制作であるとの有力な見解が出されている。この見解に従えば、本像は9世紀に遡る古像を手本としながら、10世紀末前後に造像されたと位置づけることが可能である。当初の姿をよくのこしており、同じタイプの宝冠阿弥陀像の最古例として貴重である。また、図像が本国に請来したと推定される9世紀の彫刻様式を伝える可能性も考えられることから、彫刻史上重要である。(写真提供:櫻井佛像彫刻工房)

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