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金田一京助色紙帳
資料ID | 13880 |
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大分類 | 文学資料 |
中分類 | 色紙 |
小分類 | 短歌 |
年 | |
和暦年 | |
著編者 | |
著編者(ヨミ) | |
発行所 | |
発行所(ヨミ) | |
発行者 | |
発行者(ヨミ) | |
資料内容 | 金田一京助直筆の短歌が十二首したためられている色紙帳。以下、記載内容。 年たけて 明日知らぬ身の 海をこゑて いのちなりけり このきみに逢ふ ゆめのごと としはながれて おほどかに しづかに老ゆる 刀自を見しかな そのかみ なきひとによせし ひたごころ 情熱は老いて なほ消えずあり あのかたは いつもはかまをつけてゐるおかたでしたわと 近江刀自かたる とじのことば まだ誰も言はぬ 啄木の一面を伝ふ あのはかまかな 大牢に箸をつけず そっとおくごとく いまだも とはず あのこと このこと このひとなら 啄木も気に入りたらむ いふことごとに みなよかりけり 啄木のくらき生涯に ぽっかりと灯を点じたる 釧路のまちかな 釧路の 知人の崎に 啄木の歌碑をたづねて 刀自と立つかな 神のごと とほくすがたをあらはせる 阿寒のやまが 刀自の をゆびに 歌碑のかなた 東海の波 むらさきに 阿寒の山は めてに霞めり 年たけて 二人のしのぶなき人の ひとりわかやかに おもかげにたつ |