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五雲亭貞秀画「東海道五十三次正景」（部分）

所蔵草津市蔵
解説五雲亭貞秀は、歌川国貞の門人の浮世絵師のひとりです。正確無比な性格で、上空の鳥の視点を想像して描いた「鳥瞰図」と呼ばれる作品を得意としました。貞秀が描く版下はかなり緻密なため、版木を掘る彫師を困らせたとの逸話も残ります。
草津の部分をよく見ると青色で草津川が描かれ、橋のようなものが架けられています。しかし実際の草津川はほとんど水の流れのない砂川だったため橋はなく、旅人は徒歩で川越をしていました。
鳥瞰図の上部の余白部分に、別図として各地の名所・旧跡、名物を描いています。草津の別図は名物の「姥ヶ餅」です。

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