くるり棒

時代(公開用)昭和初期まで
寸法(公開用:民俗)高さ19×12.8cm
材質割竹6本、竹、カシ、藁縄、竹の皮?
資料解説麦や雑穀などのノゲ取り脱粒のために使用した道具。(※ノゲはここでは麦の実の先端にある棘状の突起のこと)
竹で出来た柄の部分を両手でにぎり、割竹を6本合わせた回転部を回し地面の筵〈むしろ〉などに広げた麦や雑穀に叩きつける。
とくに麦打ち作業は、夏の暑いさなかの作業で、麦の実から離れたノゲが体につくとチクチクとして大変だった。何人かが集まって、向かい合わせになって作業をするが、作業をする時には「麦打ち唄」という作業唄が歌われることもあった。

「唐竿〈カラサオ〉」「連枷〈レンカ〉」などとも呼ばれる。

この「くるり棒」は、打部に割竹6本が使用されている。国立市の谷保地域の「くるり棒」は、打部の素材が、エゴの木や割竹を何本か合わせたものが多い。
資料番号M00444

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