地券之証(壬申地券)

台帳番号0000000
収集区分1
申請者番号0615
申請者番号2001
時代明治7年(1874)12月4日
点数1
公開解説 地券は明治5年(1872)以降、明治政府が土地所有者に発行した証券です。同年の土地永代売買解禁に前後して発行された壬申地券と、翌明治6年7月「地租改正条例」公布後に発行された改正地券の2種に大別されます。
 本資料は明治7年12月4日に発行された壬申地券です。明治5年2月、政府は「地券渡方規則」を公布し、同年10月中に完了するよう命じました。これを受けて白川・八代両県(現熊本県)は同年11月に地券掛を任命、各郡の戸長・副戸長から地券取調掛を選び実務に当たらせましたが容易に進まず、県下各村で地券台帳が作成されはじめるのは6年3月以降のことでした。県下で現在確認されている壬申地券の中には明治11年7月付のものも見られ、事業の困難さを伺うことができます。
 資料中に見られる「消印」は、明治6年の「地租改正条例」公布に伴いおこなわれた地租改正事業の結果、壬申地券が効力を失ったことを示しています。白川県では明治8年2月から同14年9月にかけて地租改正事業がおこなわれ、新たな地番が設定されました。本資料に朱書してある地番はその時新たにつけられたものです。
(参考文献:松本寿三郎「二種類の壬申地券」『市史編さんだより』18号)

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