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鉄絵葉文偏壷

資料ID1703
中分類工芸
小分類陶磁
コレクション分類北出コレクション
法量幅20.8高24.7
制作年宋(10~13世紀)
作者情報 磁州窯は、もともと河北省磁県一帯の陶窯の呼称であるが、それ以外の地で作られた物でも磁州窯と呼ぶことがあり、その特徴は素地に白化粧をして透明釉を掛けた白い陶器である。また、主として民間用の雑器を製作した民窯である。これらの陶器が焼かれ始めた時期は正確には分からないが、9~10世紀頃と言われている。この時期は、貴族社会であった唐の滅亡から五代へと時代が代わり、一般庶民の生活が向上した時期で、白陶の需要が高まったことから各地で白陶を製作する窯が興ったとされる。北宋末期の12世紀初頭が最盛期で、白無地の他に鉄絵も多く作られている。
資料解説磁州窯は特定の窯の名称ではなく、中国河北省磁県を中心とした地域で製された作品を称して用いられる語である。本作品は、平らなかたちが特長的な偏壷に白土をかけ、そのうえに鉄砂で二重円に葉文を大胆に描いたもの。器体中央付近に横線がはいっているように見えるのは、上下で釉を半分ずつ掛け分けた結果、中央にだけ釉が厚めにかかったためであろう。

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