(資料群)久米家A 資料

資料群・作家名(ヨミ)クメケA シリョウ

略歴・解説

 寄贈者の絵葉書コレクションで、明治後期から戦後にかけての香川県の観光地等の絵葉書。ほとんどが裏面に写真を印刷したものである。
 撮影地域は、琴平・小豆島・屋島・栗林公園・八栗・観音寺・善通寺・塩江など当時の香川県内の観光地を網羅しており、近現代の香川県内における観光対象やその風景を伝える資料である。
 時期について絵葉書の罫線と「郵便はがき」の表記を基に整理を行った結果、本資料群は明治33年(1900)から戦後に発行されたもので構成されていることが分かった。最も多いのは大正7(1918)~昭和7(1932)年が175点、次いで明治40~大正6年が90点であった。そのほか、昭和8~19年が49点、明治33~39年が11点あり、一部戦後のものも確認できた。
 また、絵葉書の一部には「高松丸亀町岡部印刷」や「FUKUSAKI TAKAMATSU」、「東京神田区徳田印刷」や「Taisho Hato Brand」・「Made in Wakayama」など、発行元が印字されている。発行元が近郊の印刷会社に限らないという点からは、当時、絵葉書に対する広い需要があったことも推測できる。
 さらに、本資料群のうち20点は実際に使用されており、宛先・差出人や本文が確認できる。人物や内容それぞれに関連は見いだせないが、それら使用済みのものからは、旅先から消息を伝えるため、あるいは年賀状や暑中見舞いとしても、絵葉書が広く用いられていたことが分かる。特に旅行先から出された絵葉書からは、当時の旅行者がどのようなルートでどの観光地を訪れたのかもうかがえる。
 近現代における香川県の観光の様子を物語り、既収蔵の資料などとも合わせて活用が見込める資料である。
《付記》本資料は、資料整理ボランティア(平成30年度)が整理を行っている。
(香川県立ミュージアム『収蔵資料目録13』(令和5年3月刊行)の解題より転載)

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