(資料群)村瀬家 資料

資料群・作家名(ヨミ)むらせけしりょう

略歴・解説

寄贈者の祖父の卒業証書類である。祖父は、明治4年(1872)7月8日岡家の次男として誕生し、明治17年養子縁組により村瀬家を継いだ。
明治5年の学制発布を受けて、現在の高松市牟礼町には栗麓(牟礼村)・開明(牟礼村)・精義(大町村)・作新(原村)の4つの小学校が開設された。明治23年、牟礼・大町・原の三村が合併して牟礼村となってから100周年を迎えたのを記念して、平成2年、牟礼町(当時)は4小学校があった場所にそれぞれ石柱を建立した。
史料中に「卒業」とあるが、これは進級する際にもらう証書である。学制によれば、小学校は下等・上等の二科に分けられ、下等は6~9歳、上等は10~13歳で合わせて8ヵ年を終業年限とした。また、下等・上等とも8級に分かれ、6ヶ月ごとに試験をして進級させた。明治12年、学制に代わり教育令が発布され、各等の8級制は6級制に改められた。明治14年には上等・下等の別を廃して、初等・中等・高等の三科に分け、初・中の2科は3ヵ年、高等科は2ヵ年の終業年限となった。このような教育制度の変化も、証書に反映されている。また、明治15年、牟礼村にあった栗麓・開明の両校を統合し、開明小学校と称したため、1・2は栗麓小学校、3~10は開明小学校のものとなっている。
(香川県歴史博物館『収蔵資料目録 平成10年度』より、一部修正し転載)

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