(資料群)木岡家 資料

資料群・作家名(ヨミ)きおかけしりょう

略歴・解説

刃物を研ぐ際に用いる砥石には荒砥・中砥・仕上砥の三種類があるが、仕上砥には京都産の本山砥が最上の品といわれてきた。1はその本山砥で、縦5.5センチ、横44.5センチ、高さ14.8センチというかなりの大きさのもので刃物店の看板として大切にされてきたものである。2は昭和40年(1965)に発売された一体型ステレオである。この機種にはFMラジオ放送の受信機能がついている。全国的には、昭和32年からFM放送が開始されているが、香川県では昭和40年にようやく実験放送が開始され、県内でもFMの高音質の放送を受信できるようになった。全国的にはセパレート型のコンポーネントステレオのブームが昭和35年ごろにはじまり、カセットデッキとの組合せでFM放送のエアチェックが流行するのが昭和40年代後半からと、オーディオブームの潮流の狭間に位置する資料ではあるが、逆に流行の伝播の地域的差異を伝える資料である。
(香川県歴史博物館『収蔵資料目録 平成10年度』より、一部修正し転載)

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