(資料群)山下B家 資料

資料群・作家名(ヨミ)やましたBけしりょう

略歴・解説

栄重は、同じかたちをした箱を、ひとまわりづつ大きさを変えたもので、大きい箱から順に中に重ねて収納することができる重箱である。婚姻披露や祝宴場などの際に弁当を詰める容器として用いられた。3段・5段・7段などの組み合わせがあるが、本資料中の栄重は大小2段である。大小それぞれの蓋裏・箱裏に「五」と墨書されていることから、もとは5段のものであったのだろうか。大の箱裏には「大極上合一弥」の印記がある。「日本大記念写真帖」は、明治維新期から明治時代初期にかけての事件や風俗をおさめたモノクロ写真帖である。編集者秋好善太郎の緒言によると、本帖編集の目的は「維新前後の出来事より乃木大将の自刃に至る迄、苟くも事国家の神経に動揺を来たしたる関係事件の写真を集めたるものにて」、「短時間によく我国の経路をたどり、極めて趣味多く知らず知らずの間に是を記念せじむるにあり」と記されている。被写体は、人物や風景などの他に、史跡や絵画などにも及んでいる。日清・日露戦争関連の写真が全体の中では比較的多く収録されている。また、発行年月日が大正元年になっているが、明治天皇大葬関連の写真も多く掲載されている。緒言によると、この写真帖の編集中に明治天皇死去の報に接し、急遽大葬関連の写真を掲載することになったようである。
(香川県教育委員会『歴史博物館整備に伴う収蔵資料目録 平成9年度』より、一部修正し転載)

この資料群・作家の収蔵品一覧[全4件]

件ずつ表示

PageTop