（資料群）藤井Ａ家資料

資料群・作家名（ヨミ）	ふじいＡけしりょう

略歴・解説

本資料は、寄贈者が収集された布勢遺跡出土の弥生土器1点と、近代の所産である菓子型4点を含む7点の民俗生活資料の計8点からなる。
布勢遺跡は、さぬき市寒川町石田西字布勢周辺に広がる弥生時代後期後半～古墳時代前期の集落遺跡であるが、部分的な調査が実施されているのみで、遺跡の全体像は不明である。弥生土器は、同遺跡出土の弥生時代後期の壷形土器で、ほぼ完形の資料である。出土状況等不明な点が多いが、同遺跡の存続期間の一端を物語る資料であり、今後の研究にとって貴重なものである。
また近代の菓子型は、宝珠、鯛、お多福、蒸気船の四種類からなり、製作年代や使用期間、菓子の内容等は不明であるが、今後の類似資料の収集等を待ってより詳細な検討を加えたい。
（香川県教育委員会『歴史博物館整備に伴う収蔵資料目録　平成８年度』より、一部修正し転載）