(資料群)谷本A家 資料

資料群・作家名(ヨミ)たにもとAけしりょう

略歴・解説

大老井伊直弼は、安政5年(1858) 日米修好通商条約違勅調印に反対した徳川斉昭らを処罰し、反対派を一掃した(安政の大獄)。これに反発した水戸・薩摩脱藩士18人が安政7年2月2日登城途中の直弼を桜田門外にて暗殺した。10代高松藩主松平頼胤の姉は直弼の兄の前夫人で、世子頼聰の正室は直弼の娘であった上、水戸藩政への干渉や斉昭謹慎に関わったとして頼胤・頼聰の周囲でも不穏な動きがあった。
「江戸詰高松藩士書状」は、変直後の3月12日に出され、江戸藩邸での厳重な警備や家臣の心情を伝え、また直弼の駕籠脇にいた彦根藩士の親類や江戸城から帰った高松藩士等の情報により、変や事後処理の様子が詳細に記されている。
「幕末世相狂歌」も、黒船来航や朝廷・幕府・高松藩などへの風刺が書かれ、当時の混乱の様子がうかがうことができて興味深い。
(香川県教育委員会『歴史博物館整備に伴う収蔵資料目録 平成5・6年度』より、一部修正し転載)

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