【解説】萬葉集 目録・歌人姓名・巻一~二十 八雲軒本 江戸時代前期写

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小分類萬葉集 目録・歌人姓名・巻一~二十 八雲軒本 江戸
分野分類 CB歴史学
文化財分類 CB図書
資料形式 CBテキストデータベース
+解説萬葉集 八雲軒本 江戸時代前期写  [貴2893-2915]

〈外題〉「萬葉集一(~二十畢、目録上、目録下、歌人姓名)」(左肩打付墨書)
〈内題〉「萬葉集巻第一(~二十、目録上、目録下、歌人姓名)」
〈巻冊〉23巻23冊
〈体裁〉袋綴(五つ目綴)
〈書写年代〉江戸時代前期
〈表紙寸法〉縦29.3糎×横19.9糎
〈書入・貼紙〉朱の書入、頭注あり。
〈奥書〉なし
〈蔵書印〉「八雲軒」「安元」「藤亭」(すべて脇坂安元)。
〈解題〉

八雲軒と号した江戸時代前期の大名脇坂安元は、文人としても知られ、その収集した蔵書は八雲軒本と称され珍重されたが、その多くは近世中期に多く散逸した。本書は、その中の一本である。

本書の特色は、本文とは別に目録が上下2冊仕立てにされている上に、歌人姓名を記す1冊が付されている点である。加えて、本書は藤原惺窩本の忠実な書写本である可能性が指摘されている。惺窩は、活字無訓本のもととなる校本を作成した林道春の師であることから、林道春校本成立には藤原惺窩本との関係も考えなければならない。活字無訓本は、後に活字付訓本、そして最も巷間に流布した寛永版本へと展開する重要な古活字本である。そのため、版本成立過程の再検討を行うためには林道春校本に影響を与えた可能性がある藤原惺窩本が重要となるのだが、現存しないことからその書写本たる本書の価値が重要視される。

〈参考〉

・多田元「國學院大學図書館新蔵書八雲軒本『万葉集』について」(『國學院大學図書館紀要』4 1992年3月)
+登録番号(図書館資料ID)貴2893-2915*
資料ID143383
所有者(所蔵者)國學院大學図書館
-+テーマ検索 春の特別列品「恋とさすらいの系譜―源氏物語と平安文学」143382 37 2020/11/18 r.teshina 【解説】萬葉集 目録・歌人姓名・巻一~二十 八雲軒本 江戸時代前期写 【解説】萬葉集 目録・歌人姓名・巻一~二十 八雲軒本 江戸時代前期写 貴2893-2915* 08 005 1 萬葉集 八雲軒本 江戸時代前期写  [貴2893-2915]

〈外題〉「萬葉集一(~二十畢、目録上、目録下、歌人姓名)」(左肩打付墨書)
〈内題〉「萬葉集巻第一(~二十、目録上、目録下、歌人姓名)」
〈巻冊〉23巻23冊
〈体裁〉袋綴(五つ目綴)
〈書写年代〉江戸時代前期
〈表紙寸法〉縦29.3糎×横19.9糎
〈書入・貼紙〉朱の書入、頭注あり。
〈奥書〉なし
〈蔵書印〉「八雲軒」「安元」「藤亭」(すべて脇坂安元)。
〈解題〉

八雲軒と号した江戸時代前期の大名脇坂安元は、文人としても知られ、その収集した蔵書は八雲軒本と称され珍重されたが、その多くは近世中期に多く散逸した。本書は、その中の一本である。

本書の特色は、本文とは別に目録が上下2冊仕立てにされている上に、歌人姓名を記す1冊が付されている点である。加えて、本書は藤原惺窩本の忠実な書写本である可能性が指摘されている。惺窩は、活字無訓本のもととなる校本を作成した林道春の師であることから、林道春校本成立には藤原惺窩本との関係も考えなければならない。活字無訓本は、後に活字付訓本、そして最も巷間に流布した寛永版本へと展開する重要な古活字本である。そのため、版本成立過程の再検討を行うためには林道春校本に影響を与えた可能性がある藤原惺窩本が重要となるのだが、現存しないことからその書写本たる本書の価値が重要視される。

〈参考〉

・多田元「國學院大學図書館新蔵書八雲軒本『万葉集』について」(『國學院大學図書館紀要』4 1992年3月) 1

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