池辺義象（小中村義象）
| 大分類 | 明治期国学・神道・宗教関係人物データベース |
|---|---|
| 分野分類 ＣＢ | 宗教学・神道学 |
| 人名 | 池辺義象（小中村義象） |
| +読み仮名 / NAME / 性別 | いけべ よしかた（こなかむら よしかた） / IKEBE Yoshikata (KONAKAMURA Yoshikata) / 男 |
| +別称 | 〔姓〕小中村［近代文学］ 〔号〕藤園、巴戟天舎、知旦［近代文学］ |
| +生年月日 | 文久元年（1861）10月3日［近代文学］ |
| +没年月日 | 大正12年（1923）3月6日［近代文学］ |
| 学統・宗派 | 小中村清矩、岡谷甕谷、本居豊穎、飯田武郷、大沼清臣、小杉榲邨、久米幹文、佐々木弘綱、物集高見［近代文学］ |
| +研究書・伝記 | 恒川平一著刊『御歌所の研究』1939年。 山本十郎『肥後文教と其城府の教育』熊本市教育委員会、1956年。 藤田大誠『近代国学の研究』弘文堂、2007年。 ☆吉原丈司・吉原達也編『ローマ法・法制史学者著作目録選 第9輯 千賀鶴太郎博士・戸水寛人博士・池辺義象氏略年譜・著作目録―日本ローマ法学七先生略年譜・著作目録』私家版、2010年。 |
| +研究論文 | ☆甲斐知恵子・古田敬子「池辺義象」昭和女子大学近代文学研究室『近代文学研究叢書』22、昭和女子大学近代文化研究所、1964年。 甲斐知恵子「池辺義象の「藤園詠草」について」『学苑』325、1967年。 飯塚信雄「池辺義象の『仏国風俗問答』について―一つの比較生活文化史試論」『明治大学教養論集』281、1996年。 斎藤ミチ子「池辺義象」國學院大學日本文化研究所編刊『國學院黎明期の群像』1998年。 齊藤智朗「明治20年代初頭における国学の諸相―池辺義象の著作を中心に」『國學院雜誌』10411、2003年。 ☆齊藤智朗「明治国学の継承をめぐって―池辺義象と明治国学史」『國學院雜誌』10711、2006年。 八木雄一郎「小中村義象の国語教育論―明治20年代における「国語観の時代的拡大」の中で」『人文科教育研究』33、2006年。 八木雄一郎「「国語」と「古文」の境界線をめぐる対立―『尋常中学校教科細目調査報告』（1898（明治31）年）における上田万年と小中村義象」『国語科教育』61、2007年。 青木茂「池辺義象と浅井忠」『日本古書通信』754、2010年。 山東功「明治二〇年代の学校国文法教科書―落合直文・小中村義象『中等教育日本文典 全』について」『言語文化学研究』5、2010年 藤田大誠「近代皇族制度の形成と展開」『藝林』591、2010年。 藤田大誠「近代国学と日本法制史」『國學院大學紀要』50、2012年。 宮部香織「池辺義象の『日本制度通』講義」『校史』23、國學院大學研究開発推進機構校史・学術資産研究センター、2013年。 大原理恵「『浜松中納言物語』をめぐる言葉の「異郷」について―池辺義象・三島由紀夫・中村真一郎における」『日本語日本文學』41、2014年。 |
| +事典・略伝等 | 内閣賞勲局「臨時帝室編修官池辺義象叙勲ノ件」『叙勲裁可書 大正十二年 叙勲巻一 内国人一』、1923年3月2日［国立公文書館所蔵、請求番号：2A18勲608］。 大町五城「嗚呼池辺義象先生」『わか竹』163、1923年。 池辺義純「父池辺義象を語る」『書物展望』63、1936年。 荒木精之編『日本談義（37） 肥後先哲評伝』日本談義社、1941年。 木俣修他編『現代文学講座1 人と作品』明治書院、1961年。 神道文化会編『明治維新神道百年史』5、神道文化会、1966年。 上田万年監修『国学者伝記集成』続、名著刊行会、1978年。 国史大辞典編集委員会編『国史大辞典』1、吉川弘文館、1979年。 日本歴史学会編『明治維新人名辞典』吉川弘文館、1981年。 神社新報社編刊『神道人名辞典』、1986年。 日本史籍協会『維新史料編纂会講演速記録』3、東京大学出版会、2016年（復刻版）。 |
| +略年譜 | 文久元年（1861） 10月3日、熊本藩士・池辺軍次の二男として肥後国熊本に生まれる［近代文学］。 明治12年（1879） 9月、神宮教院本教館に入学［明治国学］。 明治14年（1881） 12月、本教館が閉鎖され、上京［近代文学］。 明治15年（1882） 9月、東京大学文学部附属古典講習科に官費生として入学［近代文学、明治国学］。 明治16年（1883） 2月、父・軍次が亡くなり、小中村清矩の四女ゑいと結婚［明治国学］。 明治17年（1884） 入籍し、小中村家の養子となる［明治国学］。 明治18年（1885） 秋、宮内省図書寮の初代図書頭であった井上毅と出会う［明治国学］。 明治19年（1886） 5月、関根正直、市村瓚次郎、林泰輔らとともに東洋学会を設立［近代文学］。7月、古典講習科を卒業。11月、『古事類苑』の編纂委員を嘱託される［被任ノ件］。12月9日、宮内省図書属に任ぜられる［近代文学］。 明治20年（1887） 3月、『東洋学会雑誌』に「古典学革弊私論」を発表［近代文学］。 明治21年（1888） 12月、第一高等中学校の授業を担当［近代文学］。 明治22年（1889） 10月、第一高等中学校の教諭となる［近代文学］。 明治23年（1890） 4月、落合直文、萩野由之らと編纂した『日本文学全書』を刊行。10月、皇典講究所講師嘱託となる。直文、高津鍬三郎らとともに国語伝習所を創設。12月、直文との共著『中等教育日本文典』を刊行［近代文学］。 明治25年（1892） 『歌学』を発行。「女子ふみの友の会」を結成［近代文学］。 明治27年（1894） 3月、女子高等師範学校教授を兼任する［近代文学］。 明治28年（1895） 4月、史料編纂委員を嘱託される。 明治31年（1898） 池辺姓に復帰［近代文学］。すべての公務を辞し、7月に横濱を出帆、フランスに留学。 明治33年（1900） 2月、フランスでの『日本美術史』の刊行事業を嘱託される［近代文学］。 明治34年（1901） 2月上旬、日本に帰国。6月、野口忠正の長女・敦と結婚［近代文学］。 明治36年（1903） 4月、京都帝国大学法科大学講師を嘱託される［著作目録］。同月、細川侯爵家家史編纂を嘱託される［近代文学］。5月、神宮皇學館教授となる［著作目録］。 大正3年（1914） 12月、臨時編修局編修を仰せ付けられる。明治天皇御紀編纂を担当［近代文学］。 大正6年（1917） 11月、御歌所寄人を仰せ付けられ、奏任官待遇となる。明治天皇御製集の臨時編纂部委員を命じられる［近代文学］。 大正8年（1919） 4月、昭憲皇太后御製集の編纂を命じられる。12月、単光旭日章を受章［近代文学］。 大正12年（1923） 3月6日、死去。同日、高等官三等、従五位に叙せられ、勲五等瑞宝章を受ける［近代文学］。 |
| +著作目録類 | 甲斐知恵子・古田敬子「池辺義象」昭和女子大学近代文学研究室『近代文学研究叢書』22、昭和女子大学近代文化研究所、1964年。 池辺史生「池辺義象」伊藤隆・季武嘉也『近現代日本人物史料情報辞典3』吉川弘文館、2007年。 吉原丈司・吉原達也編『ローマ法・法制史学者著作目録選 第9輯 千賀鶴太郎博士・戸水寛人博士・池辺義象氏略年譜・著作目録―日本ローマ法学七先生略年譜・著作目録』私家版、2010年。 |
| +主要著作 | 池辺の遺族に遺された日記などの史料と著作は、義象の甥である池辺武人の子供たちの親睦会、「たけと会」が保管している。またフランス遊学中にやりとりした絵葉書は熊本県立図書館に所蔵されている（池辺史生「池辺義象」伊藤隆・季武嘉也『近現代日本人物史料情報辞典3』吉川弘文館、2007年）。 小中村義象・萩野由之『国学和歌改良論』吉川半七、1887年。 小中村義象『大政三遷史』吉川半七、1888年〔http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/769905〕。 落合直文・小中村義象『新撰日本外史』全12冊、博文館、1892年〔http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/769801 改訂増補版もあり。http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/936278〕。 萩野由之・小中村義象『日本制度通』全3巻、吉川半七、1897年。 落合直文・小中村義象『家庭教育歴史読本』全4巻、博文館、1897年〔http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/777546〕。 『古事記通釈』啓成社、1911年〔http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/772114〕。 『日本法制史』博文館、1912年〔http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/787036〕。 『七卿落』辰文館、1912年〔http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/772818〕。 『日本法制史書目解題』全2巻、大鐙閣、1918年〔http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/969149〕。 |
| +キーワード（１） | 考証派 |
| +キーワード（２） | 神宮教院（神宮教、神宮奉斎会） |
| +キーワード（３） | 東京大学古典講習科 |
| +キーワード（４） | 宮内省 |
| +キーワード（５） | 皇典講究所（國學院） |
| +キーワード（６） | 神宮皇学館 |
| +国学関連人物データベース | http://jmapps.ne.jp/kokugakuin/det.html?data_id=41872 |
| データベースの典拠 | 「被任ノ件」＝「宮内省図書属小中村義象第一高等中学校教諭ニ被任ノ件」『官吏進退・明治二十二年官吏進退十一・文部省二』明治22年10月24日［国立公文書巻所蔵］。 「近代文学」＝甲斐知恵子・古田敬子「池辺義象」昭和女子大学近代文学研究室『近代文学研究叢書』22、昭和女子大学近代文化研究所、1964年。 「明治国学」＝齊藤智朗「明治国学の継承をめぐって―池辺義象と明治国学史」『國學院雜誌』10711、2006年。 「著作目録」＝吉原丈司・吉原達也編『ローマ法・法制史学者著作目録選 第9輯 千賀鶴太郎博士・戸水寛人博士・池辺義象氏略年譜・著作目録―日本ローマ法学七先生略年譜・著作目録』私家版、2010年。 |
| コンテンツ権利区分 | CC BY-NC |
| 資料ID | 40303 |
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