杉浦重剛
| 大分類 | 明治期国学・神道・宗教関係人物データベース |
|---|---|
| 分野分類 ＣＢ | 宗教学・神道学 |
| 人名 | 杉浦重剛 |
| +生年月日 | 安政2年（1855）3月3日［先生］ |
| +没年月日 | 大正13年（1924）2月13日［先生］ |
| 学統・宗派 | 高橋作也（坦堂）、黒田行次郎（麹廬）、岩垣六蔵（月洲）［先生］ |
| +研究書・伝記 | 橋南漁郎『大学学生遡源』上、日報社、1910年。 ☆大町桂月・猪狩史山『杉浦重剛先生』政教社、1924年。 史山猪狩又蔵『杉浦重剛先生小伝』日本中学校同窓会出版部、1929年〔香蘭社から1934年に再版〕。 橘文七『国士杉浦重剛』昭和教育社、1929年。 中野刀水述、松本深編『杉浦先生のお話』信濃毎日新聞社、1934年。 橘文七『帝王之師杉浦重剛先生』三幸堂書店、1935年。 西村久吉『杉浦重剛先生の日本精神とその教育』江州公論社、1936年。 海後宗山『杉浦重剛・西村茂樹』啓文社、1938年〔『海後宗山著作集』3所収、東京書籍、1981年〕。 佛性誠太郎著、滋賀縣教育会編刊『杉浦重剛先生』1938年〔1942年に立命館出版部から再刊〕。 滋賀県教育会編刊『修身科教材、杉浦重剛先生』1940年。 猪狩史山『杉浦重剛』新潮社、1941年。 杉浦重剛述、猪狩史山・中野刀水編『杉浦重剛座談録』岩波書店、1941年。 大日本教育会滋賀県支部『杉浦重剛先生全集』1、滋賀県教育会、研究社、1945年。 猪狩又蔵『杉浦重剛先生伝』研究社、1946年。 藤本尚則『国師杉浦重剛先生』敬愛会、1954年。 今堀文一郎『帝王学の権威 杉浦重剛』愛隆堂、1959年。 杉浦重剛読本編集委員会『杉浦重剛先生』大津市立膳所小学校、1964年〔成人本、1965年に改訂版を刊行〕。 膳所小学校『杉浦重剛先生』大阪書籍、1965年〔児童本〕。 石川哲三・松下亀太郎『藤樹先生と杉浦重剛』私家版、1973年。 狩史山編、茶原義雄校訂『申酉回瀾録』日本学園梅窓会、1976年。 石川哲三編著『国宝杉浦重剛—解説座談録』杉浦重剛先生顕彰会、1978年。 『杉浦重剛先生遺墨集』杉浦重剛先生顕彰会、1981年。 明治教育史研究会編『杉浦重剛全集』全6巻、杉浦重剛全集刊行会、1982〜3年。 ☆回想杉浦重剛編集委員会編『回想杉浦重剛—その生涯と業績』杉浦重剛顕彰会、1984年。 石川哲三編著『杉浦重剛の生涯』杉浦重剛先生顕彰会、1984年〔改訂版が大津梅窓会から1985年に刊行〕。 大竹秀一『天皇の学校—昭和の帝王学と高輪御学問所』文芸春秋、1986年。 国学院大学史資料課編『国学院大学百年史』上、国学院大学、1994年。 杉浦重剛著、所功解説『教育勅語—昭和天皇の教科書』勉誠出版、2002年〔改訂新版の『昭和天皇の学ばれた教育勅語』が同出版社から2006年に、また補訂版が2009年に出版〕。 |
| +研究論文 | 「杉浦重剛論」『中央公論』363、1921年。 白鳥庫吉「杉浦重剛先生記念講座・我が国体と史実的考察（上・下）」、『日本及日本人』167・168、1929年。 白鳥庫吉「杉浦重剛先生記念講座・我が国体と思想的考察（上・下）」、『日本及日本人』169・170、1929年。 杉浦重剛選「櫻百人一首」『日本及日本人』170（附録）、1929年。 建部遯吾「杉浦重剛先生記念講座・兇逆事件の徹底的対策（上・下）」、『日本及日本人』171・172、1929年。 三浦周行「杉浦重剛先生記念講座・建国の精神（上・下）」上、『日本及日本人』175・176、1929年。 紀平正美「杉浦重剛先生記念講座・国体論（上・下）」『日本及日本人』180・181、1929年。 深作安文「杉浦重剛先生記念講座・我国体と思想問題」上、『日本及日本人』182、1929年。 内藤虎次郎「杉浦重剛先生記念講座・日本国民の文化的素質（上・下）」『日本及日本人』183・184、1929年。 横山健堂「杉浦重剛先生記念講座・日本教育史上に於ける杉浦先生（上・下）」『日本及日本人』185・186、1929年。 小松道雄「杉浦重剛先生の理学宗」『科学ペン』312、1938年。 小室晃臣「明治二〇年代のナショナリズム—杉浦重剛の日本イデオロギー」『史観』63・64、1962年。 藤井清久「明治初期における西洋科学思想の移入—杉浦重剛の場合」『科学史研究（第2期）』996、1970年。 辻哲夫「ことばの科学史（8） 理学—菊池大麗・杉浦重剛・桜井錠二」『自然』284、1973年。 渡辺克夫「明治二十年の条約改正運動—乾坤社・杉浦重剛の役割」『私学教育研究所紀要』28、1978年。 渡辺克夫「帝国議会と大成会—杉浦重剛の役割」『日本学園高等学校研究所紀要』1、1981年。 廣政直彦「杉浦重剛の科学観（1・2）」『東海大学文明研究所紀要』2・3、1981・83年。 水原完「京都泊雲塾明治大正補遺—眼科医森祐晴と杉浦重剛」『日本医事新報』3049、1982年。 天沼香「明治中期国粋主義者の移民観—政教社、杉浦重剛の移民論から」『東海女子大学紀要』6、1986年。 皇紀夫「杉浦重剛について」『教育哲学研究』54、1986年。 瀬岡誠「江州系企業者と準拠集団（1）—住友財閥と杉浦重剛」『滋賀大学経済学部附属史料館研究紀要』21、1988年。 沖田行司「杉浦重剛における「伝統」主義の構造—徳育問題と理学宗をめぐって」『文化学年報』37、1988年。 佐藤能丸「政教社の成立」『季刊日本思想史』30、1988年。 瀬岡誠「江州系企業者と準拠集団（2）—杉浦重剛のマージナリティ」『滋賀大学経済学部附属史料館研究紀要』22、1988年。 打越孝明「杉浦重剛著「倫理御進講草案」の分析的考察」『皇学館論叢』223、1989年。 柴田紳一「吉田茂と三代の『系譜』—大久保利通・牧野伸顕・吉田茂を結ぶ人脈」『國學院大學日本文化研究所紀要』65、1990年。 所功「良子女王と杉浦重剛—御成婚前の現皇太后様に倫理を数年に亘り進講した老教師の真面目」『日本及日本人』1615、1994年。 若林力「杉浦重剛の漢詩（1〜5）」『東京成徳短期大学紀要』30〜34、1997〜2001年。 大原康男「杉浦重剛」國學院大學日本文化研究所編刊『國學院黎明期の群像』1998年。 塩澤全司・高橋昭「勝沼精藏先生の嘆息—杉浦重剛撰文「向阪兌之墓」」『紀要（山梨大学）』17、2000年。 張芸文「杉浦重剛と中国人留学生問題」『関西教育学会研究紀要』2、2002年。 Casson Nicholas James「マンチェスターの明治期日本人留学生—杉浦重剛（18551924）の場合」『日本語・日本文化（大阪大学）』29、2003年。 所功「杉浦重剛（東宮御学問所御用掛）御進講録『昭和天皇の学ばれた教育勅語』（勉誠新書）に寄せて」『歴史研究』494、2007年。 下村育世「杉浦重剛における伝統と近代科学—高島嘉右衛門の易に対する理解をめぐって」『一橋社会科学』7、2009年。 吉田信也・谷川穣「杉浦重剛宛書簡—肥前国高来郡南串山村庄屋馬場家文書より」『史林』944、2011年。 |
| +事典・略伝等 | 天彭生「杉浦天台翁と田中右馬三郎」『日本及日本人』687、1916年。 猪狩史山「杉浦重剛先生の風格」『東洋文化』3、1924年。 有馬祐政「「杉浦重剛先生」を読みて」『日本及日本人』56、1924年。 白鳥健「噫杉浦重剛先生」『日本及日本人』44、1924年。 深作安文「杉浦重剛先生を憶う」『独立』、1924年。 松濤賢定「輓梅窓杉浦先生」『日本及日本人』48、1924年。 片山江州「予が慕う郷国の先輩天台道士」『日本及日本人』48、1924年。 東寧生「杉浦先生一周年追悼会の記」『日本及日本人』68、1925年。 松村正一「杉浦重剛先生と私」『日本及日本人』68、1925年。 高橋竜雄「杉浦先生第三回忌に当りて」『國學院雜誌』327、1926年。 中野刀水「杉浦先生『倫理御進講録』の公刊を冀う」『日本及日本人』119、1927年。 蘇峰生「杉浦重剛翁の倫理書」『日本及日本人』125、1927年。 野呂瀬芳雄「映画劇・杉浦重剛先生」『日本及日本人』144、1928年。 野呂瀬芳雄「杉浦重剛先生補遺」『日本及日本人』145、1928年。 野呂瀬芳雄「映画劇『杉浦重剛先生』続補」『日本及日本人』147、1928年。 猪狩史山「天龍梅窓会のこと」『日本及日本人』147、1928年。 小笠原長生「杉浦天台翁を偲びて」『日本及日本人』165、1928年。 杉浦鉄若「父曰く」『日本及日本人』170、1929年。 畑馬治郎「思想善導と杉浦重剛先生」『日本及日本人』170、1929年。 金光慥爾「故杉浦重剛先生五周年祭詞」『日本及日本人』171、1929年。 野呂瀬芳雄「『杉浦重剛先生』映画の成るまで」『日本及日本人』175、1929年。 立原任「杉浦先生の映画を観て」『日本及日本人』178、1929年。 内藤湖南「杉浦重剛先生と私」『日本及日本人』183、1929年〔『内藤湖南全集』2所収、筑摩書房、1969年〕。 猪狩史山「杉浦先生と垣堂先生」『國學院雜誌』352、1929年。 奥村連「杉浦先生の霊と私」『國學院雜誌』352、1929年。 金子慥爾「追慕の涙」『國學院雜誌』352、1929年。 河野省三「杉浦先生の思い出」『國學院雜誌』352、1929年。 堀江秀雄「杉浦重剛先生を論じて祭神に及ぶ」『國學院雜誌』352、1929年。 村田正夫「杉浦梅窓先生を追懐す」『國學院雜誌』352、1929年〔当該号に掲載なし。1926年にもなし〕。 山本信哉「御即位式皇儲殿下参列と杉浦先生」『國學院雜誌』352、1929年。 植木直一郎「開成学校時代の杉浦先生の論文」『國學院雜誌』352、1929年。 高於兎三「記久邇宮邦彦王親察杉浦重剛墓事」『國學院雜誌』353、1929年。 西村真人「杉浦重剛先生を憶う—「日本及日本人」復刊の祝辞にかえて」『日本及日本人』1432、1966年。 藤本尚則「国師・杉浦重剛先生（1〜17）」『日本及日本人』1432・34・37・39・41・44・46・48・51・57・67・69・71・75・77・79、1966〜69年。 藤井清久「英国留学時代の杉浦重剛」『科学史研究（第2期）』787、1968年。 戦前期官僚制研究会編／秦郁彦著『戦前期日本官僚制の制度・組織・人事』東京大学出版会、1981年。 総理府賞勲局編『特別叙勲類纂（死没者）』上、大蔵省印刷局、1984年。 坪内隆彦「日本文明の先駆者（26） 知・仁・勇の三徳を身を以て示した国師 杉浦重剛」『月刊日本』141、2010年。 ＊国史大辞典、神道事典、神道辞典、神道人名辞典、大日本人名辞書、日本人名大事典 |
| +略年譜 | 安政2年（1855） 3月3日、近江国膳所藩の儒者である父・杉浦重文と母・八重の次男として誕生［先生］。 万延元年（1860） 1月、藩校・遵義堂に入学［先生］。 慶応元年（1865） 高橋作也（坦堂）の門に入り漢学を学ぶ［先生］。 慶応2年（1866） 黒田行次郎（麹廬）の門に入り漢学および蘭学を学ぶ［先生］。 明治元年（1868） 岩垣六蔵（月洲）の門に入り漢学を学ぶ［先生］。 明治3年（1870） 10月、藩貢進生として東京に下り、大学南校の英学普通科に入学［先生］。 明治9年（1876） 第2回文部省派遣留学生に選抜されてイギリスへ留学、農学と化学を学ぶ［先生］。 明治13年（1880） 5月、病気のため帰国。12月、東京大学理学部博物場掛取締に就任［先生］。 明治14年（1881） 文部省準奏任御用掛に就任。10月、千頭清臣の妹久壽猪と結婚。『東洋学芸雑誌』発刊［先生］。 明治15年（1882） 東京大学予備門長に就任［先生］。 明治16年（1883） 家塾「称好塾」を開く［先生］。 明治18年（1885） 千頭清臣、宮崎道正、平賀義美、増島六一郎、矢田部梅吉、松下丈吉の6名とともに東京英語学校（のち日本中学校に改称）を創立。東京大学予備門独立の件で意見が合わず大学予備門長職の辞表を提出［先生］。 明治21年（1888） 島地黙雷ら10名とともに雑誌『日本人』を発刊［先生］。 明治22年（1889） 『日本新聞』の創立に尽力する［先生］。 明治23年（1890） 7月、衆議院議員に当選。小石川区会議員に当選［先生］。 明治24年（1891） 3月、衆議院議員を辞任［先生］。 明治25年（1892） 東京朝日新聞論説寄稿を嘱託される。尽力してきた民法法案が両院を通過［先生］。 明治30年（1897） 高等教育会議議員、國學院学監に就任［先生］。 明治32年（1899） 皇典講究所幹事長に就任。8月、神経衰弱症を罹患［先生］。 明治33年（1900） 北清事変のため奔走［先生］。 明治35年（1901） 東亜同文書院長に就任。4月、渡清、5月、帰京。7月、神経衰弱症再発。以降明治41年まで病床にあり、東亜同文書院長、東京朝日新聞客員等を辞任［先生］。 明治42年（1909） 4月、門下生が全快祝を開く［先生］。 明治43年（1910） 外人土地所有問題に反対し奔走。國學院大學学監専任に就任［先生］。 大正2年（1913） 日本弘道会近江支部長、教育調査会会員に就任［先生］。 大正3年（1914） 東宮御学問所御用掛に就任し、倫理を担当する［先生］。 大正7年（1918） 良子女王の修身科担当に就任。皇典講究所顧問に就任［先生］。 大正10年（1921） 従四位叙位。3月、脳貧血病を罹患［先生］。 大正13年（1924） 2月、危篤。勲二等叙位、旭日重光賞を授けられる。2月13日午後1時15分、死去。享年70歳［先生］。 |
| +主要著作 | 杉浦重剛『鬼哭子・鬼笑子・鬼怒子』沢屋蘇吉、1886年〔http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/899311〕。 杉浦重剛撰、猪狩又蔵編『倫理御進講草案』杉浦重剛先生倫理御進講草案刊行会、1936年〔http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1914407〕。 |
| データベースの典拠 | 「先生」＝大町桂月・猪狩史山『杉浦重剛先生』政教社、1924年。 「日本人名大事典」＝平凡社編刊『日本人名大事典』、1979年。 |
| コンテンツ権利区分 | CC BY-NC |
| 資料ID | 40296 |
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