山田顕義
| 大分類 | 明治期国学・神道・宗教関係人物データベース |
|---|---|
| 分野分類 ＣＢ | 宗教学・神道学 |
| 人名 | 山田顕義 |
| +読み仮名 / NAME / 性別 | やまだ あきよし / YAMADA Akiyoshi / 男 |
| +別称 | 〔幼名〕市之允［伝］ 〔烏帽子名〕顕孝［伝］ 〔雅号〕空齋、養浩齋、竹陰居士［伝］ |
| +生年月日 | 弘化元年（1844）10月9日［伝］ |
| +没年月日 | 明治25年（1892）11月11日［伝］ |
| +研究書・伝記 | 日本大学広報部編刊『宍戸璣宛、山田顕義書翰集』刊年不明。 ☆日本大学編刊『山田顕義伝』、1963年。 荒木治『山田顕義と日本大学―日本法律学校の誕生』大原新生社、1972年。 藤井貞文『明治国学発生史の研究』吉川弘文館、1977年。 日本大学広報部編『シリーズ学祖・山田顕義研究』7冊、日本大学、1982～2001年。 柏村哲博『大津事件と司法大臣山田顕義―日本大学学祖山田顕義研究論文』日本大学大学史編纂室、1983年。 高梨公之『山田顕義小引』私家版、1983年。 日本大学精神文化研究所・日本大学教育制度研究所編刊『山田顕義関係資料』3冊、1985～87年。 もりたなるお『抵抗の器―小説・山田顕義』文芸春秋、1987年。 もりたなるお『後生畏るべし』講談社、1989年。 日本大学学祖・山田顕義伯爵の墓所整備に伴う学術調査団編『日本大学学祖・山田顕義伯爵の墓所整備に伴う学術調査報告書』日本大学、1989年。 安井久善講述・日本大学総合科学研究所編刊『兵学者としての山田顕義』1990年〔『山田顕義―人と思想』に再録〕。 日本大学大学史編纂室編『山田伯爵家文書―宮内庁書陵部蔵筆写本』8冊、1991年。 ☆日本大学総合科学研究所編刊『山田顕義―人と思想』1992年。 日本大学精神文化研究所編刊『山田顕義の憲法私案』1993年。 日本大学広報部編『學祖山田顯義漢詩百選』日本大学、1993年。 高梨公之口述『山田顕義伝―日本近代化にかけた五十年』パナ出版企画、1994年。 田中義男『山田顕義と明治維新』白楊社、1994年。 古川薫『剣と法典―小ナポレオン山田顕義』文芸春秋、1994年〔文春文庫〈1997年〉に再録〕。 夏井満『日本大学学祖山田顕義―その人と思想および業績』パナ出版企画、1994年。 國學院大學史資料課編『國學院大學百年史』上、國學院大學、1994年。 阪本是丸『国家神道形成過程の研究』岩波書店、1994年。 富田仁『岩倉使節団のパリ―山田顕義と木戸孝允その点と線の軌跡』翰林書房、1997年。 秋山香乃『山田顕義―法治国家への歩み（萩ものがたり Vol.12）』萩ものがたり、2006年。 日本大学資料館設置準備室編刊『山田顕義の生涯―学祖略伝』2007年。 佐藤三武朗『日本巨人伝山田顕義』講談社、2011年。 萩博物館編刊『山田顕義と近代日本―生誕170年記念特別展』2014年。 |
| +研究論文 | 布施弥平治「私擬憲法―山田顕義伯の憲法草案を中心として」『日本法学』461、1980年。 大原康男「山田顕義」『皇典講究所草創期の人びと』国学院大学、1982年〔國學院大學日本文化研究所編刊『國學院黎明期の群像』〈1998年〉に再録〕。 小野健知「〔山田〕顕義の軍制に関する「建白書」と当時の財政的事情」『日本大学精神文化研究所・教育制度研究所紀要』14、1983年。 菅沢均「山田顕義と軍制に関する「建白書」（１） 「建白書」の意義と山田の天皇観」『日本大学精神文化研究所・教育制度研究所紀要』14、1983年。 大久保利謙「山田顕義と山県有明―岩倉使節をめぐる確執」『日本歴史』428、1984年。 佐々木聖使「山田顕義と祭神論争」『日本大学精神文化研究所・教育制度研究紀要』15、1984年〔日本大学総合科学研究所編刊『山田顕義―人と思想』〈1992年〉に再録〕。 藤原政行「明治一四年から一六年にいたる山田顕義―「明治一四年の政変」と「ドイツ学振興」をとおして」『日本大学精神文化研究所・教育制度研究所紀要』15、1984年〔『山田顕義―人と思想』に再録〕。 菅沢均「対清国戦争問題（明治七年）と山田顕義」『日本大学精神文化研究所・教育制度研究所紀要』15、1984年。 山本哲生「明治維新期における山田顕義と木戸孝允（一）」『日本大学精神文化研究所・教育制度研究所紀要』15、1984年〔『山田顕義―人と思想』に再録〕。 渋川久子「明治の民法と家族（１） 山田顕義研究に関連して」『日本大学精神文化研究所・教育制度研究所紀要』16、1985年。 藤原政行「明治14年から16年にいたる山田顕義―「内務省の機構改革」と「内務行政の展開」をとおして」『日本大学精神文化研究所・教育制度研究所紀要』16、1985年〔『山田顕義―人と思想』に再録〕。 山本哲生「明治維新期における山田顕義と木戸孝允（二）」『日本大学精神文化研究所・教育制度研究所紀要』16、1985年〔『山田顕義―人と思想』に再録〕。 佐々木聖使「神道非宗教より神社非宗教へ―神官・教導職の分離をめぐって」『日本大学精神文化研究所・教育制度研究所紀要』16、1985年〔『山田顕義―人と思想』に再録〕。 菅沢均「陸軍少将山田顕義の軍事思想1G.J.シャルンホルストの影響」『日本大学精神文化研究所・教育制度研究所紀要』17、1986年。 沼田哲「元田永孚と明治二三年神祇院設置運動」『弘前大学国史研究』80、1986年。 渋川久子「明治の民法と家族（２） 山田顕義研究に関連して」『日本大学精神文化研究所・教育制度研究所紀要』17、1986年。 山本哲生「戊辰戦争に係わる山田顕義関係書簡5通」『日本大学精神文化研究所・教育制度研究所紀要』18、1987年。 佐々木聖使「明治二十三年神祇官設置運動と山田顕義」『日本大学精神文化研究所・教育制度研究所紀要』18、1987年〔『山田顕義―人と思想』に再録〕。 長江弘晃「山田顕義漢詩1首・書翰5通をめぐって」『日本大学精神文化研究所・教育制度研究所紀要』18、1987年。 三宅守常「山田顕義と教育―大阪兵学寮フランス留学生を通して」『日本大学精神文化研究所・教育制度研究所紀要』18、1987年〔『山田顕義―人と思想』に再録〕。 安井久善「山田顕義とその兵学」『日本大学精神文化研究所紀要』19、1988年〔『山田顕義―人と思想』に再録〕。 長江弘晃「山田顕義私信に関する一考察―兵部省出仕時代」『日本大学精神文化研究所紀要』19、1988年。 三宅守常「理事官山田顕義の欧州随員考」『日本大学精神文化研究所紀要』19、1988年〔『山田顕義―人と思想』に再録〕。 滝口久「日本大学の学祖山田顕義先生と医学」『日本歯科医史学会会誌』151、1988年。 三宅守常「明治初年の陸軍と山田顕義」『軍事史学』243、1988年〔『山田顕義―人と思想』に再録〕。 高梨公之「山田顯義伝拾遺」日本大学法学部編刊『日本大学法学部創立百周年記念論文集』第1巻、1989年。 安井久善「山田顕義と越後・函館戦争」『日本大学精神文化研究所紀要』20、1989年〔『山田顕義―人と思想』に再録〕。 三宅守常「山田顕義と教育（続） 在フランス山田顕義の1通の手紙をめぐって」『日本大学精神文化研究所紀要』20、1989年〔『山田顕義―人と思想』に再録〕。 高瀬暢彦「山田顕義の初期憲法構想（一）」『日本大学精神文化研究所紀要』20、1989年〔『山田顕義―人と思想』に再録〕。 長江弘晃「山田顕義の生誕年月日再考」『日本大学精神文化研究所紀要』20、1989年〔『山田顕義―人と思想』に再録〕。 滝口久「日本大学の学祖山田顕義先生と医学（第2報）」『日本歯科医史学会会誌』153、1989年。 佐々木聖使「明治期における国学と法学の邂逅―日本法律学校創立者の学統と建学の精神」『日本大学精神文化研究所紀要』21、1990年〔『山田顕義―人と思想』に再録〕。 長江弘晃「岩倉公旧蹟保存会所蔵山田顕義書翰をめぐって―山田顕義の海軍意見」『日本大学精神文化研究所紀要』21、1990年〔『山田顕義―人と思想』に再録〕。 三宅守常「山田顕義「軍制建白書」の書誌学的研究」『日本大学精神文化研究所紀要』21、1990年〔『山田顕義―人と思想』に再録〕。 安井久善「山田顕義と西南戦争」『日本大学精神文化研究所紀要』21、1990年〔『山田顕義―人と思想』に再録〕。 山本哲生「山田顕義の国体意識と行動」『日本大学精神文化研究所紀要』22、1991年〔『山田顕義―人と思想』に再録〕。 長江弘晃「山田顕義の元服前教育に関する研究―山田顕義の教育理念の源流」『日本大学精神文化研究所紀要』22、1991年〔『山田顕義―人と思想』に再録〕。 佐々木聖使「国学院の設立と山田顕義」『神道学』156、1993年。 山田顕義（村田峰次郎編・高瀬暢彦解題）「空斎詩稿」『日本大学精神文化研究所紀要』25、1994年。 村井益男「山田顕義の書簡 井上馨宛」『日本大学精神文化研究所紀要』27、1996年。 新井勉「大津事件と山田顕義の率いる司法部」『日本大学精神文化研究所紀要』28、1997年。 村井益男「「山田顕義が林勇蔵に贈った詩幅」拾遺」『日本大学精神文化研究所紀要』29、1998年。 末澤国彦「老朽裁判官淘汰問題と山田顕義」『日本大学精神文化研究所紀要』30、1999年。 新井勉「山田顕義の司法大臣辞職とその後」『日本大学精神文化研究所紀要』31、2000年。 三宅守常「理事官山田顕義の欧州兵制視察考」『日本大学史紀要』8、2002年。 「資料翻刻 山田顕義の書簡」『日本大学史紀要』11、2009年。 三宅守常「学祖山田顕義撰文石碑」『日本大学医学部一般教育研究紀要』41、2013年。 竹本知行「山田顕義「建白書」に関する一考察」『同志社法学』655、2014年。 奥野武志「岩倉使節団と学校教練―山田顕義「建白書」を中心に」『法學新報』1219・10、2015年。 |
| +事典・略伝等 | ボアソナード述（曲木如長訳）『故山田伯追悼之詞』曲木如長、1892年。 宮西惟助「竹越与三郎氏に与へて誤伝の山田伯と神祇官との関係其他を糺す」『國學院雜誌』342、1928年。 「故山田顕義伯五十年慰霊祭に於ける追憶談」『法曹界雑誌』202、1942年。 高梨公之「法―名言とことわざ 山田顕義小伝」『時の法令』803、1972年。 高梨公之「法典伯・山田顕義を偲ぶ―萩・顕義園における銅像除幕式に出席して」『法学セミナー』299、1980年。 日本歴史学会編『明治維新人名辞典』吉川弘文館、1981年。 総理府賞勲局編刊『特別叙勲類纂（死没者）』上、1984年。 兵頭二十八「近代未満の軍人たち―山田顕義」『表現者』39、2011年。 一坂太郎「清話会セミナー講演録 日本の法治国家建設の思い！ 法典整備に尽力 山田顕義の生涯」『先見経済』582、2012年。 ＊国史大辞典、大日本人名辞書、日本人名大事典、神道人名辞典、神道事典 |
| +略年譜 | 弘化元年（1844） 10月9日、長門国阿武郡萩町の郭外松本村梶冶カ原の自宅に、父・長州藩の大組士七兵衛顕行、母・同藩士熊野徳左衛門の女鶴子の長男として誕生［伝］。 安政3年（1856） 3月、藩校明倫館に入学、柳生新陰流の師範馬木勝平について剣術を学ぶ［伝］。 安政4年（1857） 松下村塾に入門［伝］。 文久元年（1861） 12月1日、久坂玄瑞の主宰する「一燈銭の申合」に署名［伝］。 文久2年（1862） 11月、御楯組血盟書に加盟血判。12月、藩の命による剣術修業のため上洛。 文久3年（1863） 久坂玄瑞らとともに尊攘派として警備等の活動を行う［伝］。 元治元年（1864） 1月28日、高杉晋作とともに脱藩。2月2日、大阪の藩邸に着く。2月、桂小五郎の指示で江戸へ出発。水戸の藤田小四郎に軍資金を送る。7月19日、禁門の変に参戦、敗退し西本願寺に逃れる。8月15日、品川弥二郎らとともに御楯隊を結成。10月、長府に在陣。12月、五卿に決別し、御楯隊を率いて高杉晋作の挙兵に呼応、伊佐の四郎ケ原に進軍［伝］。 慶応2年（1866） 幕長戦争で砲長を務め、戦功を立てる［伝］。 慶応3年（1867） 御楯隊を整武隊と改称、総督となる。12月、東山東福寺に本営を移す［伝］。 明治元年（1868） 1月、鳥羽伏見の戦いで長州藩兵を指揮、征討総督副参謀となる。越後、青森に進軍［伝］。 明治2年（1869） 海軍参謀として函館に進軍、五稜郭開城。6月、品川に凱旋。7月8日、兵部大丞に任ぜられる。8月20日、藩より軍政主事に任ぜられる。9月14日、朝廷より永世600石を下賜される［伝］。 明治4年（1871） 7月28日、陸軍少将となる。11月、欧米軍事制度調査のため、岩倉使節団に兵部省理事官として参加、アメリカに出発［伝］。 明治5年（1872） フランス、ベルギー、オランダ、スイス、イギリスなどを訪問［伝］。 明治6年（1873） ドイツ、ロシア、オーストリアなどを訪問。6月、帰国。清国在勤特命全権公使に就任するが、佐賀の乱勃発のため赴任せず［伝］。 明治7年（1874） 司法大輔に就任［伝］。 明治8年（1875） 刑法編纂委員長に就任［伝］。 明治10年（1877） 西南戦争において別働旅団司令長官、別働四個旅団の総指揮官を務める。10月、帰京［伝］。 明治11年（1878） 刑法草案審査委員、陸軍中将に就任［伝］。 明治12年（1879） 参議兼工部卿に就任［伝］。 明治13年（1880） 工部卿を解かれ、参議専任となる。6月、立憲政体に関する建議を提出［伝］。 明治14年（1881） 内部卿に就任［伝］。 明治15年（1882） 皇典講究所の設立を後援、認可される［伝］。 明治16年（1883） 司法卿に就任［伝］。 明治17年（1884） 伯爵を授けられる［伝］。 明治18年（1885） 3年をかけ、南海、山陰両道、山口、神戸、大阪、京都、大津、大垣の裁判所、球種地方、北海道、羽後を視察［伝］。 明治20年（1887） 法律取調委員長に就任［伝］。 明治22年（1889） 大日本帝国憲法に司法大臣として署名する。皇典講究所初代所長に就任、皇典講究所内に日本法律学校を創立［伝］。 明治23年（1890） 4月、商法・民法を公布。7月、貴族院議員に互選される。皇典講究所内に國學院を創立。12月、商法・民法施行延期案が衆議院、貴族院を通過。病のため辞表を提出するも慰留される［伝］。 明治24年（1891） 6月1日、司法大臣を辞職。相州三浦の別邸にて静養、詩文の制作にふける［伝］。 明治25年（1892） 枢密顧問官に就任。11月11日、郷里山口県からの帰京中卒倒、死去。49歳。音羽護国寺の墓地に葬られる［伝］。 |
| +主要著作 | 山田顕義述『山田伯演説筆記 附・井上毅君演説』飯島誠、1888年。〔http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/783771〕 |
| +キーワード（１） | 皇典講究所（國學院） |
| +国学関連人物データベース | http://jmapps.ne.jp/kokugakuin/det.html?data_id=51403 |
| データベースの典拠 | 「伝」＝日本大学編刊『山田顕義伝』、1963年。 |
| コンテンツ権利区分 | CC BY-NC |
| 資料ID | 40280 |
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