丸山作楽

大分類明治期国学・神道・宗教関係人物データベース
分野分類　ＣＢ宗教学・神道学
人名丸山作楽
+読み仮名　/　NAME　/　性別まるやま　さくら / MARUYAMA Sakura / 男
+別称〔幼名〕勇太朗［近代文学］
〔字〕安宅、麻毘古、一郎、善賀、太郎、作楽［近代文学］
〔号〕盤之屋［近代文学］
+生年月日天保11（1840）年10月3日［近代文学］
+没年月日明治32（1899）年8月19日［近代文学］
学統・宗派塩谷宕陰、平田鐵胤［近代文学］
+研究書・伝記☆丸山正彦・丸山善彦編『丸山作楽伝』丸山正彦、1899年〔書名を『涙痕録』としている例もあるが、それは本書の伝記部分のみの題名〕。
入江湑『丸山作楽』さくら会、1944年。
木俣修他編『人と作品　現代文学講座』1、明治書院、1961年。
神道文化会編刊『明治維新神道百年史』5、1966年。
藤井貞文『明治国学発生史の研究』吉川弘文館、1977年。
丸山季夫遺稿集刊行会編『国学史上の人々』吉川弘文館、1979年。
阪本健一『明治維新と神道』同朋会出版、1981年。
丸山季夫『国学者雑攷』吉川弘文館、1982年。
阪本是丸『明治維新と国学者』大明堂、1993年。
宮地正人『幕末維新期の社会的政治史研究』岩波書店、1999年。
岩崎太郎『私の回想録1　私の祖母は丸山作楽の妻の従姉妹だった』私家版、2013年。
+研究論文丸山季夫「カナモジノ実行者トシテノ父丸山作楽」『カナノヒカリ』149、1934年。
福井久蔵「丸山作楽の歌　其の他―明治前期に於ける万葉風の遺珠に就いて」『日本短歌』33、1934年。
金子薫園「丸山作楽と樺太談判」『日本精神講座』8、新潮社、1934年。
大久保利謙「明治初年の大学校に於ける国学者対漢学者の抗争一件（1、4）」『明治文化』157・11、1942年〔表記について要検討、『大久保利謙歴史著作集』4所収、吉川弘文館、1987年〕。
「長崎県人物伝―丸山作楽」『江戸長崎談叢』13、1954年。
丸山季夫「父を語る」『江戸長崎談叢』13、1954年〔丸山季夫遺稿集刊行会編『国学史上の人々』所収、吉川弘文館、1979年〕。
柴田宵曲「作楽の歌」『江戸長崎談叢』13、1954年。
鈴鹿三七「長崎県北松浦郡平戸町崎方天満宮和魂漢才碑―丸山作楽翁選文」『江戸長崎談叢』13、1954年。
竜船堂主人「作楽幽囚時代の長崎県令北島秀朝」『江戸長崎談叢』13、1954年。
江戸長崎談叢編輯局〔？　要確認〕「体育大学と丸山作楽」『江戸長崎談叢』13、1954年。
友板高彦「丸山作楽先生と長崎囚獄」『江戸長崎談叢』22、1955年。
丸山季夫「古い手紙の中から」『江戸長崎談叢』22、1955年〔丸山季夫遺稿集刊行会編『国学史上の人々』所収〕。
☆平野静子・二木慶「丸山作楽」『近代文学研究叢書』4、昭和女子大学光葉会、1956年。
阪本健一「丸山作楽と福沢諭吉―神祇官問題・民権論・立憲思想を中心として」『國學院雜誌』645・6、1963年。
石滝豊美「箱田六輔と丸山作楽―共愛会憲法草案をめぐる歴史のひとコマ」『県史だより』（福岡県地域史研究所）3、1981年。
木野主計「丸山作楽」國學院大學日本文化研究所編『皇典講究所草創期の人びと』國學院大學、1982年〔國學院大學日本文化研究所編刊『國學院黎明期の群像』〈1998年〉に再録〕。
盛山隆行「丸山作楽の研究（1・2）」『崎陽』1・2、2001・2004年。
木本至「稀書巡礼（2）　吉野作造と『丸山作樂傳』」『出版ニュース』1933、2002年。
半田竜介「丸山作楽の祭政一致観に関する一考察」『神道研究集録』27、2013年。
+事典・略伝等干河岸貫一編『明治百傑伝』青木嵩山堂、1902年。
黒竜会編『西南紀伝』下2、黒竜会、1908～11年。
長崎県教育会南高来郡部会編刊『島原人物誌』1909年。
古川増寿『大礼記念長崎県人物伝』長崎県教育会、1919年。
『新修平田篤胤全集』別巻、名著出版、1981年。
三村清三郎著、肥田晧三・中野三敏編『日本書誌学大系231　三村竹清集』1、青裳堂書店、1982年。
林正章『日本書誌学大系24　近世名家蔵書印譜―無窮会図書館神習文庫本に拠る』青裳堂書店、1982年。
『長崎県大百科事典』長崎新聞社、1984年。
『勅奏任官履歴原書』柏書房、1995年。
慨世逸史「丸山作楽氏」『日本人物誌選集』2、クレス出版、2007年。
『国学者伝記集成』
『三百藩家臣人名辞典』7
『明治維新人名辞典』
『和歌大辞典』

＊国史大辞典、神道事典、神道辞典、神道人名辞典、神道大辞典、神道史大辞典
+略年譜天保11年（1840）　10月3日、島原藩士丸山正直を父とし、川越藩士佐藤辰五郎の娘、千代子を母として、江戸芝三田四国町の藩邸に生まれる［近代文学］。
嘉永2年（1849）　父が亡くなり、坊主見習いとなる。善賀と名を改める［近代文学］。
嘉永5年（1852）　正月、名を太郎と改める［伝］。
安政元年（1854）　山形藩の儒学者塩谷宕陰の門に入り、漢学を学ぶ［近代文学］。
安政4年（1857）　還俗し、藩校・明親館の句読師に召し出される。名を一郎と改める［近代文学］。
安政5年（1858）　6月21日、平田鐵胤の門に入り、国学を学ぶ［伝］。
文久元年（1861）　2月13日、麻毘古と改名。同月、洋学修行のため長崎に赴き、佐賀藩士後藤又三郎に蘭学を学ぶ［近代文学］。
文久3年（1863）　1月17日、諸国遊学へ。平田鐵胤、延胤をたすけ国事に尽くすことを誓う。一時毛利邸に身をかくし難を逃れる。6月4日、京都から島原に帰り、藩主に会って上国の形勢から尊王の困難さを説く。8月、加茂神社で同志と会盟する。11月、病と称して藩の許しを得て江戸づめから島原永住の身となり、私塾・神習処を開いて藩の青年を教育し、勤王の士気を鼓舞する［近代文学］。
慶応元年（1865）　8月26日、外出謹慎を命ぜられる［伝］。
慶応2年（1866）　11月30日、魁の獄に入る［伝］。
明治元年（1868）　4月4日、赦免。この時に作楽と改名する。同月29日、長崎総督から御召雇士を仰せつけられる。5月、長崎広運館本学局督学兼教授となる［近代文学］。
明治2年（1869）　2月、上京。5月、神祇官権判事となる。6月9日、同官のまま制度取調御用掛、大学校教導局兼務、同22日、公議所副議長心得、7月11日、集議院下局次官に任ぜられる。8月11日、外務大丞に任ぜられる。9月3日、従五位に叙せられる。樺太へ出張を命ぜられ、9月19日、横浜から樺太に向けて出航［近代文学］。
明治3年（1870）　1月20日、露国代表と談判。3月、太政官の召によって帰京し、樺太の実況とこれに対する意見を政府に上申する。10月、旧笠間藩医棚谷元善の娘、宇米古と結婚する［近代文学］。
明治4年（1871）　日韓の紛議がおこり、作楽も大いに朝鮮経略を唱える［近代文学］。3月22日、嫌疑をうけ御不審の筋にて福井藩に預けられる。4月11日、本官を免ぜられ位記を返上する［伝］。
明治5年（1872）　4月23日、国憲を犯したとして除族のうえ、終身禁獄を申付けられる。6月28日、長崎の獄に移される［近代文学］。
明治12年（1879）　12月14日、禁獄10ヵ年の特典にあずかる［近代文学］。
明治13年（1880）　1月7日、特典をもって放免される。9月、上京［伝］。
明治14年（1881）　4月、忠愛社を設置し、「明治日報」を発刊［近代文学］。
明治15年（1882）　日報社の福地源一郎、東洋新聞社の水野寅二郎とともに帝政党を組織し、公同会を設置する。明治18年冬まで続けられ、その間各地を遊説し、欽定憲法、両院制度の実施などを主張する［近代文学］。
明治19年（1886）　伊藤博文、井上毅などにすすめられて図書助につき、帝国憲法および皇室典範の制定に力を尽くし、奏任官二等、正六位に叙せられる［近代文学］。
明治20年（1887）　5月1日、一年間の許可を得て欧州に学び、各国帝室制度を観察する［近代文学］。
明治21年（1888）　6月20日、帰朝。7月24日、帝国制度取調掛となる［近代文学］。
明治22年（1889）　3月8日、愛知県に派遣される。5月1日、臨時全国宝物取調掛を拝命。6月11日、明治5年に司法省臨時裁判所で処断さた内乱に関する罪は、本年勅令第12号大赦によって消滅。16日、復族［近代文学］。11月29日、大日本帝国発布記念章を授與される［伝］。
明治23年（1890）　6月12日、元老院議官に任ぜられ、勅任官二等従四位に叙せられる。同月24日、帝室制度取調掛を免ぜられ、御系譜取調掛補助となる。9月29日、貴族院議員に勅任される。10月20日、元老院議官非職を命ぜられる［近代文学］。
明治24年（1891）　成城大学の学監となる（明治26年まで）［近代文学］。
明治28年（1895）　11月、日本体育会を設立。日本体育会副会長となる［近代文学］。
明治32年（1899）　8月18日、正四位、勲四等、旭日小綬章を賜る。8月19日、心臓弁膜炎および肺水腫のため、代々木の自宅にて死去［近代文学］。
+著作目録類平野静子・二木慶「丸山作楽」『近代文学研究叢書』4、昭和女子大学光葉会、1956年。
+主要著作『磐之屋歌集』、丸山正彦・丸山善彦編『丸山作楽伝』所収、丸山正彦、1899年〔http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/782036/190〕。
『東海詩存』、丸山正彦・丸山善彦編『丸山作楽伝』所収、丸山正彦、1899年〔http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/782036/248〕。
+キーワード（１）気吹舎
+キーワード（２）神祇官（神祇事務局、神祇省）
+国学関連人物データベースhttp://jmapps.ne.jp/kokugakuin/det.html?data_id=40936
データベースの典拠［近代文学］＝平野静子・二木慶「丸山作楽」『近代文学研究叢書』4、昭和女子大学光葉会、1956年。
［伝］＝丸山正彦・丸山善彦編『丸山作楽伝』丸山正彦、1899年。
コンテンツ権利区分CC BY-NC
資料ID40272
-106929 50 2018/02/27 kota.saito 本登録 0 JMK000111 丸山作楽 MARUYAMA Sakura 丸山作楽 MARUYAMA Sakura 天保11（1840）〜明治32（1899） まるやま　さくら / MARUYAMA Sakura / 男 まるやま　さくら 〔幼名〕勇太朗［近代文学］
〔字〕安宅、麻毘古、一郎、善賀、太郎、作楽［近代文学］
〔号〕盤之屋［近代文学］
天保11（1840）年10月3日［近代文学］ 明治32（1899）年8月19日［近代文学］ 塩谷宕陰、平田鐵胤［近代文学］ ☆丸山正彦・丸山善彦編『丸山作楽伝』丸山正彦、1899年〔書名を『涙痕録』としている例もあるが、それは本書の伝記部分のみの題名〕。
入江湑『丸山作楽』さくら会、1944年。
木俣修他編『人と作品　現代文学講座』1、明治書院、1961年。
神道文化会編刊『明治維新神道百年史』5、1966年。
藤井貞文『明治国学発生史の研究』吉川弘文館、1977年。
丸山季夫遺稿集刊行会編『国学史上の人々』吉川弘文館、1979年。
阪本健一『明治維新と神道』同朋会出版、1981年。
丸山季夫『国学者雑攷』吉川弘文館、1982年。
阪本是丸『明治維新と国学者』大明堂、1993年。
宮地正人『幕末維新期の社会的政治史研究』岩波書店、1999年。
岩崎太郎『私の回想録1　私の祖母は丸山作楽の妻の従姉妹だった』私家版、2013年。 丸山季夫「カナモジノ実行者トシテノ父丸山作楽」『カナノヒカリ』149、1934年。
福井久蔵「丸山作楽の歌　其の他―明治前期に於ける万葉風の遺珠に就いて」『日本短歌』3-3、1934年。
金子薫園「丸山作楽と樺太談判」『日本精神講座』8、新潮社、1934年。
大久保利謙「明治初年の大学校に於ける国学者対漢学者の抗争一件（1、4）」『明治文化』15-7・11、1942年〔表記について要検討、『大久保利謙歴史著作集』4所収、吉川弘文館、1987年〕。
「長崎県人物伝―丸山作楽」『江戸長崎談叢』1-3、1954年。
丸山季夫「父を語る」『江戸長崎談叢』1-3、1954年〔丸山季夫遺稿集刊行会編『国学史上の人々』所収、吉川弘文館、1979年〕。
柴田宵曲「作楽の歌」『江戸長崎談叢』1-3、1954年。
鈴鹿三七「長崎県北松浦郡平戸町崎方天満宮和魂漢才碑―丸山作楽翁選文」『江戸長崎談叢』1-3、1954年。
竜船堂主人「作楽幽囚時代の長崎県令北島秀朝」『江戸長崎談叢』1-3、1954年。
江戸長崎談叢編輯局〔？　要確認〕「体育大学と丸山作楽」『江戸長崎談叢』1-3、1954年。
友板高彦「丸山作楽先生と長崎囚獄」『江戸長崎談叢』2-2、1955年。
丸山季夫「古い手紙の中から」『江戸長崎談叢』2-2、1955年〔丸山季夫遺稿集刊行会編『国学史上の人々』所収〕。
☆平野静子・二木慶「丸山作楽」『近代文学研究叢書』4、昭和女子大学光葉会、1956年。
阪本健一「丸山作楽と福沢諭吉―神祇官問題・民権論・立憲思想を中心として」『國學院雜誌』64-5・6、1963年。
石滝豊美「箱田六輔と丸山作楽―共愛会憲法草案をめぐる歴史のひとコマ」『県史だより』（福岡県地域史研究所）3、1981年。
木野主計「丸山作楽」國學院大學日本文化研究所編『皇典講究所草創期の人びと』國學院大學、1982年〔國學院大學日本文化研究所編刊『國學院黎明期の群像』〈1998年〉に再録〕。
盛山隆行「丸山作楽の研究（1・2）」『崎陽』1・2、2001・2004年。
木本至「稀書巡礼（2）　吉野作造と『丸山作樂傳』」『出版ニュース』1933、2002年。
半田竜介「丸山作楽の祭政一致観に関する一考察」『神道研究集録』27、2013年。 干河岸貫一編『明治百傑伝』青木嵩山堂、1902年。
黒竜会編『西南紀伝』下2、黒竜会、1908～11年。
長崎県教育会南高来郡部会編刊『島原人物誌』1909年。
古川増寿『大礼記念長崎県人物伝』長崎県教育会、1919年。
『新修平田篤胤全集』別巻、名著出版、1981年。
三村清三郎著、肥田晧三・中野三敏編『日本書誌学大系23-1　三村竹清集』1、青裳堂書店、1982年。
林正章『日本書誌学大系24　近世名家蔵書印譜―無窮会図書館神習文庫本に拠る』青裳堂書店、1982年。
『長崎県大百科事典』長崎新聞社、1984年。
『勅奏任官履歴原書』柏書房、1995年。
慨世逸史「丸山作楽氏」『日本人物誌選集』2、クレス出版、2007年。
『国学者伝記集成』
『三百藩家臣人名辞典』7
『明治維新人名辞典』
『和歌大辞典』

＊国史大辞典、神道事典、神道辞典、神道人名辞典、神道大辞典、神道史大辞典 天保11年（1840）　10月3日、島原藩士丸山正直を父とし、川越藩士佐藤辰五郎の娘、千代子を母として、江戸芝三田四国町の藩邸に生まれる［近代文学］。
嘉永2年（1849）　父が亡くなり、坊主見習いとなる。善賀と名を改める［近代文学］。
嘉永5年（1852）　正月、名を太郎と改める［伝］。
安政元年（1854）　山形藩の儒学者塩谷宕陰の門に入り、漢学を学ぶ［近代文学］。
安政4年（1857）　還俗し、藩校・明親館の句読師に召し出される。名を一郎と改める［近代文学］。
安政5年（1858）　6月21日、平田鐵胤の門に入り、国学を学ぶ［伝］。
文久元年（1861）　2月13日、麻毘古と改名。同月、洋学修行のため長崎に赴き、佐賀藩士後藤又三郎に蘭学を学ぶ［近代文学］。
文久3年（1863）　1月17日、諸国遊学へ。平田鐵胤、延胤をたすけ国事に尽くすことを誓う。一時毛利邸に身をかくし難を逃れる。6月4日、京都から島原に帰り、藩主に会って上国の形勢から尊王の困難さを説く。8月、加茂神社で同志と会盟する。11月、病と称して藩の許しを得て江戸づめから島原永住の身となり、私塾・神習処を開いて藩の青年を教育し、勤王の士気を鼓舞する［近代文学］。
慶応元年（1865）　8月26日、外出謹慎を命ぜられる［伝］。
慶応2年（1866）　11月30日、魁の獄に入る［伝］。
明治元年（1868）　4月4日、赦免。この時に作楽と改名する。同月29日、長崎総督から御召雇士を仰せつけられる。5月、長崎広運館本学局督学兼教授となる［近代文学］。
明治2年（1869）　2月、上京。5月、神祇官権判事となる。6月9日、同官のまま制度取調御用掛、大学校教導局兼務、同22日、公議所副議長心得、7月11日、集議院下局次官に任ぜられる。8月11日、外務大丞に任ぜられる。9月3日、従五位に叙せられる。樺太へ出張を命ぜられ、9月19日、横浜から樺太に向けて出航［近代文学］。
明治3年（1870）　1月20日、露国代表と談判。3月、太政官の召によって帰京し、樺太の実況とこれに対する意見を政府に上申する。10月、旧笠間藩医棚谷元善の娘、宇米古と結婚する［近代文学］。
明治4年（1871）　日韓の紛議がおこり、作楽も大いに朝鮮経略を唱える［近代文学］。3月22日、嫌疑をうけ御不審の筋にて福井藩に預けられる。4月11日、本官を免ぜられ位記を返上する［伝］。
明治5年（1872）　4月23日、国憲を犯したとして除族のうえ、終身禁獄を申付けられる。6月28日、長崎の獄に移される［近代文学］。
明治12年（1879）　12月14日、禁獄10ヵ年の特典にあずかる［近代文学］。
明治13年（1880）　1月7日、特典をもって放免される。9月、上京［伝］。
明治14年（1881）　4月、忠愛社を設置し、「明治日報」を発刊［近代文学］。
明治15年（1882）　日報社の福地源一郎、東洋新聞社の水野寅二郎とともに帝政党を組織し、公同会を設置する。明治18年冬まで続けられ、その間各地を遊説し、欽定憲法、両院制度の実施などを主張する［近代文学］。
明治19年（1886）　伊藤博文、井上毅などにすすめられて図書助につき、帝国憲法および皇室典範の制定に力を尽くし、奏任官二等、正六位に叙せられる［近代文学］。
明治20年（1887）　5月1日、一年間の許可を得て欧州に学び、各国帝室制度を観察する［近代文学］。
明治21年（1888）　6月20日、帰朝。7月24日、帝国制度取調掛となる［近代文学］。
明治22年（1889）　3月8日、愛知県に派遣される。5月1日、臨時全国宝物取調掛を拝命。6月11日、明治5年に司法省臨時裁判所で処断さた内乱に関する罪は、本年勅令第12号大赦によって消滅。16日、復族［近代文学］。11月29日、大日本帝国発布記念章を授與される［伝］。
明治23年（1890）　6月12日、元老院議官に任ぜられ、勅任官二等従四位に叙せられる。同月24日、帝室制度取調掛を免ぜられ、御系譜取調掛補助となる。9月29日、貴族院議員に勅任される。10月20日、元老院議官非職を命ぜられる［近代文学］。
明治24年（1891）　成城大学の学監となる（明治26年まで）［近代文学］。
明治28年（1895）　11月、日本体育会を設立。日本体育会副会長となる［近代文学］。
明治32年（1899）　8月18日、正四位、勲四等、旭日小綬章を賜る。8月19日、心臓弁膜炎および肺水腫のため、代々木の自宅にて死去［近代文学］。 平野静子・二木慶「丸山作楽」『近代文学研究叢書』4、昭和女子大学光葉会、1956年。 『磐之屋歌集』、丸山正彦・丸山善彦編『丸山作楽伝』所収、丸山正彦、1899年〔http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/782036/190〕。
『東海詩存』、丸山正彦・丸山善彦編『丸山作楽伝』所収、丸山正彦、1899年〔http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/782036/248〕。 気吹舎 神祇官（神祇事務局、神祇省） - - - - - - 文化～慶応 明治0年代 明治10年代 明治20年代 明治30年代 - - - http://k-amc.kokugakuin.ac.jp/DM/detail.do?class_name=col_ckp&data_id=36528 - ［近代文学］＝平野静子・二木慶「丸山作楽」『近代文学研究叢書』4、昭和女子大学光葉会、1956年。
［伝］＝丸山正彦・丸山善彦編『丸山作楽伝』丸山正彦、1899年。 - 1

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