とこは

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名とこは;常葉
+表記常葉
TitleTokoha
テキスト内容冬にも落葉しない葉。常緑樹を指す。トコは、常初花・常花・常松・常宮・常闇・常夜・常世(代)・常処女・常滑など永久に変わらないことを示す語である。常葉は万葉集に2例見られ、「白遠ふ小新田山の守る山の末枯れ為なな常葉にもがも」(14-3436)というように、常葉に妻の姿を託してずっと心変わりしないで待っていて欲しいという願望を詠む。また橘賜姓の際の御製歌では「橘は実さへ花さへその葉さへ枝に霜降れどいや常葉の樹」(6-1009)とあり、『続日本紀』によると、天皇への忠誠が永遠であることを讃えて常緑樹である「橘」の姓を与えたことが記されており、常葉である橘を讃えることにより橘氏の繁栄を祝したのである。このような常葉がもつ繁栄・絶対性は雄略記(三重の采女)の「葉広斎つ真椿」に見える永遠なる王権への予祝や、記紀の景行天皇条の「熊橿(白橿)」を髻華として挿すという永遠の命を身につけるための呪力をもつ植物としても投影されている。
+執筆者鈴木道代
-68745402009/07/06hoshino.seiji00DSG000571とこは;常葉Tokoha冬にも落葉しない葉。常緑樹を指す。トコは、常初花・常花・常松・常宮・常闇・常夜・常世(代)・常処女・常滑など永久に変わらないことを示す語である。常葉は万葉集に2例見られ、「白遠ふ小新田山の守る山の末枯れ為なな常葉にもがも」(14-3436)というように、常葉に妻の姿を託してずっと心変わりしないで待っていて欲しいという願望を詠む。また橘賜姓の際の御製歌では「橘は実さへ花さへその葉さへ枝に霜降れどいや常葉の樹」(6-1009)とあり、『続日本紀』によると、天皇への忠誠が永遠であることを讃えて常緑樹である「橘」の姓を与えたことが記されており、常葉である橘を讃えることにより橘氏の繁栄を祝したのである。このような常葉がもつ繁栄・絶対性は雄略記(三重の采女)の「葉広斎つ真椿」に見える永遠なる王権への予祝や、記紀の景行天皇条の「熊橿(白橿)」を髻華として挿すという永遠の命を身につけるための呪力をもつ植物としても投影されている。572とこは常葉鈴木道代と1
資料ID32181

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