つきくさ

つきくさ

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名つきくさ;月草・鴨頭草
+表記月草・鴨頭草
TitleTsukikusa
テキスト内容ツユクサ。つゆくさ科の一年草で道ばたや荒れ地に生息し、夏に青紫色の花が咲く。この花を搗いて青汁を採るので、ツキクサという。汁は衣類や紙などの染料とする。『新撰字鏡』に「豆支草(つきくさ)」、『本草和名』に「鴨頭草都岐久佐」と書かれる。「朝露に咲きすさびたる鴨頭草の日くたつなへに消ぬべく思ほゆ」(10-2281)の歌には朝に咲いて、夕には萎む月草を詠む。花の色が変色しやすく、また花の枯れやすい性質から「月草のうつろひ易く思へかも」(4-583)、「月草の消ぬべき恋」(10-2291)、「月草のうつろふ心」(12-3058、3059)などウツロフやキユなどの枕詞として用いられることが多く、また、相手の心変わりを詠む。あるいは「月草に衣そ染むる」(7-1255)の歌は女の立場からのもので、男のために衣を染めるという。万葉集に9例あるがすべて恋歌の中で用いられる。
+執筆者鈴木道代
-68714402009/07/06hoshino.seiji00DSG000540つきくさ;月草・鴨頭草Tsukikusaツユクサ。つゆくさ科の一年草で道ばたや荒れ地に生息し、夏に青紫色の花が咲く。この花を搗いて青汁を採るので、ツキクサという。汁は衣類や紙などの染料とする。『新撰字鏡』に「豆支草(つきくさ)」、『本草和名』に「鴨頭草都岐久佐」と書かれる。「朝露に咲きすさびたる鴨頭草の日くたつなへに消ぬべく思ほゆ」(10-2281)の歌には朝に咲いて、夕には萎む月草を詠む。花の色が変色しやすく、また花の枯れやすい性質から「月草のうつろひ易く思へかも」(4-583)、「月草の消ぬべき恋」(10-2291)、「月草のうつろふ心」(12-3058、3059)などウツロフやキユなどの枕詞として用いられることが多く、また、相手の心変わりを詠む。あるいは「月草に衣そ染むる」(7-1255)の歌は女の立場からのもので、男のために衣を染めるという。万葉集に9例あるがすべて恋歌の中で用いられる。541つきくさ月草・鴨頭草鈴木道代つ1
資料ID32150

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