ちか

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名ちか;値嘉
+表記値嘉
TitleChika
テキスト内容長崎県の五島列島。また「血鹿」とも表記する。肥前国風土記の松浦郡には「値嘉郷」が見え、天皇が「この島は遠いけれども、まるで近いように見えるので、近島というがよい」と言われることによって、「値嘉」と名付けたという。また、遣唐使はこの港から出発し、美弥良久に着き、そこから船出したという。記の国生み神話に「知訶島」を生んだとある。紀の天武天皇条には、新羅人が血鹿島に漂着したとある。また紀には麻続王の罪科によって、一子は血鹿島に流されたとある。万葉集には、憶良の「好去好来の歌」(5-894)があり、遣唐使たちが無事使命を果たして帰国する日には、大御神が船の先に御手をかけ、「値嘉の崎」を通って帰港するでしょう、と歌われる。値嘉は遣唐使船の出入国の基点であると考えられていて、出国にあたっては、海路の無事を最後に祈り、帰国にあたっては、その無事を最初に感謝する神のいる岬であった。
+執筆者曹咏梅
-68700402009/07/06hoshino.seiji00DSG000526ちか;値嘉Chika長崎県の五島列島。また「血鹿」とも表記する。肥前国風土記の松浦郡には「値嘉郷」が見え、天皇が「この島は遠いけれども、まるで近いように見えるので、近島というがよい」と言われることによって、「値嘉」と名付けたという。また、遣唐使はこの港から出発し、美弥良久に着き、そこから船出したという。記の国生み神話に「知訶島」を生んだとある。紀の天武天皇条には、新羅人が血鹿島に漂着したとある。また紀には麻続王の罪科によって、一子は血鹿島に流されたとある。万葉集には、憶良の「好去好来の歌」(5-894)があり、遣唐使たちが無事使命を果たして帰国する日には、大御神が船の先に御手をかけ、「値嘉の崎」を通って帰港するでしょう、と歌われる。値嘉は遣唐使船の出入国の基点であると考えられていて、出国にあたっては、海路の無事を最後に祈り、帰国にあたっては、その無事を最初に感謝する神のいる岬であった。527ちか値嘉曹咏梅ち1
資料ID32136

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