せんろ

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名せんろ;泉路
+表記泉路
TitleSenro
テキスト内容死出の路。よみじ。泉は黄泉のこと。万葉集16-3813の左注で、その歌の伝承として次のような話を載せる。車持氏の娘子が夫に長い間逢えなかったために病に臥し、やせ衰えて「泉路に臨」んだ。そこに夫を呼んだが、娘子は歌を口ずさむとすぐに亡くなったという。また、家持も「忽ちに枉疾に沈み、殆と泉路に臨む」(20-3962題詞)と悪い病気になって死にそうになったといい、『懐風藻』では大津皇子の辞世に「金烏西舎に臨らひ、鼓聲短命を催す。泉路賓主無し、此の夕べ家を離りて向かふ」(7)と、黄泉路には客も主人もなく、この夕べに私は一人だけで家を離れて死出の旅路に向かうことだと詠む。以上のことから、死に臨んだ生死の境、もしくは死へと繋がる道として「泉路」が捉えられていたと考えられる。
+執筆者荒木優也
-68639402009/07/06hoshino.seiji00DSG000465せんろ;泉路Senro死出の路。よみじ。泉は黄泉のこと。万葉集16-3813の左注で、その歌の伝承として次のような話を載せる。車持氏の娘子が夫に長い間逢えなかったために病に臥し、やせ衰えて「泉路に臨」んだ。そこに夫を呼んだが、娘子は歌を口ずさむとすぐに亡くなったという。また、家持も「忽ちに枉疾に沈み、殆と泉路に臨む」(20-3962題詞)と悪い病気になって死にそうになったといい、『懐風藻』では大津皇子の辞世に「金烏西舎に臨らひ、鼓聲短命を催す。泉路賓主無し、此の夕べ家を離りて向かふ」(7)と、黄泉路には客も主人もなく、この夕べに私は一人だけで家を離れて死出の旅路に向かうことだと詠む。以上のことから、死に臨んだ生死の境、もしくは死へと繋がる道として「泉路」が捉えられていたと考えられる。466せんろ泉路荒木優也せ1
資料ID32075

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