さみねのしま

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名さみねのしま;狭岑の島
+表記狭岑の島
TitleSaminenoshima
テキスト内容香川県坂出市沙弥島を指す。坂出の港から北西に位置する小島。現在は周囲の浅瀬が埋め立てられて地続きとなっており、脇に瀬戸大橋が架けられている。万葉集では「讃岐の狭岑の島にして、石の中の死人を見て、柿本朝臣人麻呂が作る歌一首」(2-220)に「名ぐはし狭岑の島」と詠い込まれている。「名ぐはし」とは、「名高い」意で、他にも「吉野の山」(1-52)や「印南の海」(3-303)などにかかる例がある。「吉野」や「印南」とった地名に関しては、それぞれに神話的背景が存在しており、「名ぐはし」が単に名高いだけの意で地名にかかる語でないことを示していると考えられよう。狭岑の島も何らかの信仰的・神話的背景を背負った地であり、そうした島であるからこそ「をちこちの島は多けど」(2-220)といった択一発想がとられ、その島で亡くなった人の魂を鎮める歌が伝えられたのである。
+執筆者城﨑陽子
-68577402009/07/06hoshino.seiji00DSG000403さみねのしま;狭岑の島Saminenoshima香川県坂出市沙弥島を指す。坂出の港から北西に位置する小島。現在は周囲の浅瀬が埋め立てられて地続きとなっており、脇に瀬戸大橋が架けられている。万葉集では「讃岐の狭岑の島にして、石の中の死人を見て、柿本朝臣人麻呂が作る歌一首」(2-220)に「名ぐはし狭岑の島」と詠い込まれている。「名ぐはし」とは、「名高い」意で、他にも「吉野の山」(1-52)や「印南の海」(3-303)などにかかる例がある。「吉野」や「印南」とった地名に関しては、それぞれに神話的背景が存在しており、「名ぐはし」が単に名高いだけの意で地名にかかる語でないことを示していると考えられよう。狭岑の島も何らかの信仰的・神話的背景を背負った地であり、そうした島であるからこそ「をちこちの島は多けど」(2-220)といった択一発想がとられ、その島で亡くなった人の魂を鎮める歌が伝えられたのである。404さみねのしま狭岑の島城﨑陽子さ1
資料ID32013

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