さつひと

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名さつひと;猟人
+表記猟人
TitleSatsuhito
テキスト内容「さつ」は「さち」で、幸をとる人の意。「猟夫(さつを)」(3-267、10-2147、2149)に同じ。「さち」は神代記に「火照命海佐知毘古(うみさちびこ)と為て、鰭(はた)の広物(ひろもの)・鰭の狭物(さもの)を取り、火遠理命は、山佐知毘古と為(し)て、毛の麁物(あらもの)・毛の柔物(にこもの)を取りき」とある。「鰭の広物・鰭の狭物」「毛の麁物・毛の柔物」は祝詞にみられる供物の定型表現であり、それぞれ海の幸・山の幸と解される。よって海佐知毘古は海の幸を採る人、山佐知毘古は山の幸を採る人の意となる。また、この火遠理命が火照命に「各さちを相易へて用ゐむと欲ふ」と持ちかけ、「爾くして、火袁理命、海さちを以て魚を釣るに、都(かつ)て一つの魚も得ず」という表現から、獲物を採る道具をも「さち」の語によって示すことがわかる。「得物矢(さつや)」(1-61、2-230、6-927)「猟弓(さつゆみ)」(5-804)は獲物を採る弓矢の意。
+執筆者舟木勇治
-68568402009/07/06hoshino.seiji00DSG000394さつひと;猟人Satsuhito「さつ」は「さち」で、幸をとる人の意。「猟夫(さつを)」(3-267、10-2147、2149)に同じ。「さち」は神代記に「火照命海佐知毘古(うみさちびこ)と為て、鰭(はた)の広物(ひろもの)・鰭の狭物(さもの)を取り、火遠理命は、山佐知毘古と為(し)て、毛の麁物(あらもの)・毛の柔物(にこもの)を取りき」とある。「鰭の広物・鰭の狭物」「毛の麁物・毛の柔物」は祝詞にみられる供物の定型表現であり、それぞれ海の幸・山の幸と解される。よって海佐知毘古は海の幸を採る人、山佐知毘古は山の幸を採る人の意となる。また、この火遠理命が火照命に「各さちを相易へて用ゐむと欲ふ」と持ちかけ、「爾くして、火袁理命、海さちを以て魚を釣るに、都(かつ)て一つの魚も得ず」という表現から、獲物を採る道具をも「さち」の語によって示すことがわかる。「得物矢(さつや)」(1-61、2-230、6-927)「猟弓(さつゆみ)」(5-804)は獲物を採る弓矢の意。395さつひと猟人舟木勇治さ1
資料ID32004

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