うらへ

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名うらへ;卜へ・占へ
+表記卜へ・占へ
TitleUrahe
テキスト内容占いに用いる具の一種か。「占」を行う意の「うらふ」という動詞の連用形が名詞化したものと理解する説(『沢瀉注釈』、『大系』、『和歌大系』、『新大系』他)もあるが、万葉集中に2例見える「うらへ」の「へ」には、「武蔵野に 宇良敝かた焼き まさでにも 告らぬ君が名 占に出にけり」(14-3374)、「壱岐の海人の ほつての宇良敝を かた焼きて 行かむとするに」(15-3694)と、ともに甲類仮名の「敝」が用いられており(下二段動詞の連用形は乙類)、下二段動詞の連用形とするには大きな疑問が残る。14-3374は東歌のため、上代特殊仮名遣いの違例として許容できるかも知れないが、15-3694の例は説明がつかない。「うらふ」という動詞の確例も存在せず、「うらふ」という動詞の存在を想定するには無理があろう。また、「うらへ」の2例は、ともに「うらへ(を)かた焼く」の形で用いられており、「うらへ」は実体を持った名詞と考えられる。この点からも占いを行うという意と思われる「うらふ」の連用形と理解することはできまい。さらに、「うら」の動詞化したものとしては「うらなふ」が存在した可能性の方が高いように思われる。やはり、「うらへ」が動詞の連用形の名詞化したものである可能性は低いといわざるをえない。一方、『私注』、『全集』、『集成』、『釈注』などは、「うらへ」を「占部」と解し、「ウラヘは、占いを職業とするもの」(『全集』)とするが、このように解釈すると15-3694の「うらへを」の「を」の取り扱いが困難になる。『新全集』は、これを「この二句のかかり先不明。一応、このヲは、~なるものを、の意に解しておく。」としているが、いかにもつらい。14-3374も「武蔵野に」の「に」の解釈が難しくなってしまおう。ここは実体は不明ながら、占いに際して用いられる具の一種、あるいはそうした具の総称という理解に留めておくべきであろう。→<a href="http://k-amc.kokugakuin.ac.jp/DM/detail.do?class_name=col_dsg&data_id=68341">うらなふ〔卜ふ・占ふ〕</a>
+執筆者村田右富実
コンテンツ権利区分CC BY-NC
資料ID31778
-68342402009/07/06hoshino.seiji00DSG000168うらへ;卜へ・占へUrahe占いに用いる具の一種か。「占」を行う意の「うらふ」という動詞の連用形が名詞化したものと理解する説(『沢瀉注釈』、『大系』、『和歌大系』、『新大系』他)もあるが、万葉集中に2例見える「うらへ」の「へ」には、「武蔵野に 宇良敝かた焼き まさでにも 告らぬ君が名 占に出にけり」(14-3374)、「壱岐の海人の ほつての宇良敝を かた焼きて 行かむとするに」(15-3694)と、ともに甲類仮名の「敝」が用いられており(下二段動詞の連用形は乙類)、下二段動詞の連用形とするには大きな疑問が残る。14-3374は東歌のため、上代特殊仮名遣いの違例として許容できるかも知れないが、15-3694の例は説明がつかない。「うらふ」という動詞の確例も存在せず、「うらふ」という動詞の存在を想定するには無理があろう。また、「うらへ」の2例は、ともに「うらへ(を)かた焼く」の形で用いられており、「うらへ」は実体を持った名詞と考えられる。この点からも占いを行うという意と思われる「うらふ」の連用形と理解することはできまい。さらに、「うら」の動詞化したものとしては「うらなふ」が存在した可能性の方が高いように思われる。やはり、「うらへ」が動詞の連用形の名詞化したものである可能性は低いといわざるをえない。一方、『私注』、『全集』、『集成』、『釈注』などは、「うらへ」を「占部」と解し、「ウラヘは、占いを職業とするもの」(『全集』)とするが、このように解釈すると15-3694の「うらへを」の「を」の取り扱いが困難になる。『新全集』は、これを「この二句のかかり先不明。一応、このヲは、~なるものを、の意に解しておく。」としているが、いかにもつらい。14-3374も「武蔵野に」の「に」の解釈が難しくなってしまおう。ここは実体は不明ながら、占いに際して用いられる具の一種、あるいはそうした具の総称という理解に留めておくべきであろう。→<a href="http://k-amc.kokugakuin.ac.jp/DM/detail.do?class_name=col_dsg&data_id=68341">うらなふ〔卜ふ・占ふ〕</a>169うらへ卜へ・占へ村田右富実う1

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