いろづく

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名いろづく;色づく
+表記色づく
TitleIrozuku
テキスト内容秋になって、木々が紅葉する様をいう。万葉集では、「朝に日に色づく山」(4-668)のように、日々刻々と紅葉する自然現象をふまえたものや、「我が門の浅茅色づく吉隠(よなばり)の浪柴の野の黄葉散るらし」(10-2190)とか、「八田の野の浅茅色づく愛発山(あらちのやま)峰の沫雪寒く降るらし」(10-2331)のように眼前の景物を見て、はるか遠い景物を推測するものもある。記には、秋に木の葉が色づくことを称して「秋山之下氷壮士(あきやまのしたひをとこ)」という神名もある。万葉集には秋になって、木の葉が色づく事の背景には「黄葉する時」を「月人の桂の枝の色づく」ことにはじまるのだとする考え方があった。月の世界の現象が、露や霜を媒介として下界にもおよぼされているという発想に支えられていることは「色づく」という自然現象に人智を超えた神意を感じていたのである。
+執筆者城﨑陽子
-68292402009/07/06hoshino.seiji00DSG000118いろづく;色づくIrozuku秋になって、木々が紅葉する様をいう。万葉集では、「朝に日に色づく山」(4-668)のように、日々刻々と紅葉する自然現象をふまえたものや、「我が門の浅茅色づく吉隠(よなばり)の浪柴の野の黄葉散るらし」(10-2190)とか、「八田の野の浅茅色づく愛発山(あらちのやま)峰の沫雪寒く降るらし」(10-2331)のように眼前の景物を見て、はるか遠い景物を推測するものもある。記には、秋に木の葉が色づくことを称して「秋山之下氷壮士(あきやまのしたひをとこ)」という神名もある。万葉集には秋になって、木の葉が色づく事の背景には「黄葉する時」を「月人の桂の枝の色づく」ことにはじまるのだとする考え方があった。月の世界の現象が、露や霜を媒介として下界にもおよぼされているという発想に支えられていることは「色づく」という自然現象に人智を超えた神意を感じていたのである。119いろづく色づく城﨑陽子い1
資料ID31728

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