あしのやのをとめ

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名あしのやのをとめ;葦屋の処女
+表記葦屋の処女
TitleAshinoyanootome / Ashinoyanowotome
テキスト内容葦屋は、兵庫県芦屋市および神戸市東部一帯の地をいう。ここには処女塚があり、その東西には求女塚と呼ばれる古墳がある。これが、葦屋の処女とその処女をめぐって争った二人の男の墓と伝える。万葉集に「古の ますら壮士の 相競ひ 妻問ひしけむ 葦屋の 菟原処女の 奥つ城を 我が立ち見れば」(9-1801)と詠われる妻争い伝説のモチーフはこの他にも、「桜児」(16-3786~3787)、「縵児」(16-3788~3790)の伝説や、大和三山をめぐる歌々(1-13~15)の中にもある。渦中の処女は、「生けりとも逢ふべくあれやししくしろ黄泉に待たむと」と母に告げて亡くなってしまうのであるが、なぜ、妻争いによって処女が死んでしまわなければならないのかという命題は、ムラにおいて、神に仕え、人々の安寧を願う女性の存在が想定されてはじめて解決されると考える。
+執筆者城﨑陽子
-68194402009/07/06hoshino.seiji00DSG000020あしのやのをとめ;葦屋の処女Ashinoyanootome / Ashinoyanowotome葦屋は、兵庫県芦屋市および神戸市東部一帯の地をいう。ここには処女塚があり、その東西には求女塚と呼ばれる古墳がある。これが、葦屋の処女とその処女をめぐって争った二人の男の墓と伝える。万葉集に「古の ますら壮士の 相競ひ 妻問ひしけむ 葦屋の 菟原処女の 奥つ城を 我が立ち見れば」(9-1801)と詠われる妻争い伝説のモチーフはこの他にも、「桜児」(16-3786~3787)、「縵児」(16-3788~3790)の伝説や、大和三山をめぐる歌々(1-13~15)の中にもある。渦中の処女は、「生けりとも逢ふべくあれやししくしろ黄泉に待たむと」と母に告げて亡くなってしまうのであるが、なぜ、妻争いによって処女が死んでしまわなければならないのかという命題は、ムラにおいて、神に仕え、人々の安寧を願う女性の存在が想定されてはじめて解決されると考える。21あしのやのをとめ葦屋の処女城﨑陽子あ1
資料ID31630

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