あかねさす

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名あかねさす;茜刺
+表記茜刺
TitleAkanesasu
テキスト内容朝日が上る時、東の空がまず赤くなり、紅をさしたような光景を茜の色にたとえて「日」に冠らせる枕詞。また、赤い色がさして、照り輝く意から、「日」「昼」「光」「朝日」などにかかる枕詞。顔が赤く照り輝く様から「紅顔、紅頬」の意で「飯食めど うまくもあらず 行き行けど 安くもあらず あかねさす 君が心し 忘れかねつも」(16-3857)のように「君」にかかる場合もある。さらに、紫は赤味を帯びることから「あかねさす紫野行き標野行野守は見ずや君が袖振る」(1-20)のように「紫」にかかる。一方、日並皇子挽歌に「あかねさす日は照らせれどぬばたまの夜渡る月の隠らく惜しも」(2-169)とみえ、照り輝く日の象徴としての天皇と、隠れる月―ここでは日並皇子を対置させる表現として用いられている。「あかねさす」の語が対象となる人や物について、その色調のあざやかなこと、あるいはつやつやと照り輝く様からそもそも生命力にあふれる様を指す語として用いられたと解することができる。
+執筆者城﨑陽子
-68182402009/07/06hoshino.seiji00DSG000008あかねさす;茜刺Akanesasu朝日が上る時、東の空がまず赤くなり、紅をさしたような光景を茜の色にたとえて「日」に冠らせる枕詞。また、赤い色がさして、照り輝く意から、「日」「昼」「光」「朝日」などにかかる枕詞。顔が赤く照り輝く様から「紅顔、紅頬」の意で「飯食めど うまくもあらず 行き行けど 安くもあらず あかねさす 君が心し 忘れかねつも」(16-3857)のように「君」にかかる場合もある。さらに、紫は赤味を帯びることから「あかねさす紫野行き標野行野守は見ずや君が袖振る」(1-20)のように「紫」にかかる。一方、日並皇子挽歌に「あかねさす日は照らせれどぬばたまの夜渡る月の隠らく惜しも」(2-169)とみえ、照り輝く日の象徴としての天皇と、隠れる月―ここでは日並皇子を対置させる表現として用いられている。「あかねさす」の語が対象となる人や物について、その色調のあざやかなこと、あるいはつやつやと照り輝く様からそもそも生命力にあふれる様を指す語として用いられたと解することができる。9あかねさす茜刺城﨑陽子あ1
資料ID31618

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