平野祭神

大分類式内社データベース
旧郡名葛野郡
+座数4
官幣・国幣官幣
社格名大・月・新
名神大社・大社・小社名大
月次祭・新嘗祭の有無月・新
テキスト内容・延暦20年（801）5月14日官符「（略）一中祓料物廿二種、（略）右闕怠大忌祭、風神祭、鎮花祭、三枝祭、鎮火祭、相嘗祭、道饗祭、平野祭、園韓神春日等祭事、殴物忌戸座御火炬、姧物忌女及触穢悪事預御膳所、并忌火等祭斎日殴祝祢宜及預祭事神戸人、犯弔喪問疾等六色禁忌者、宜科中祓、輸物如右、」（『三代格』）
・承和10年（843）10月17日「梅宮従四位下酒解子神一前。平野社一前。預之名神、」（『続後紀』）
・仁寿元年（851）10月17日「遣使者、向平野神宮、策命曰、天皇が詔旨と、平野大神等に申給へと申く、大神等を弥高に弥広に崇奉むとなも所念行す、故是以、正三位今木大神をは従二位に、正五位上久度・古開等二前の神をは従四位下に、合殿坐す比咩神をは正五位下の御冠に、上奉り崇奉る状を、参議正四位下左大弁兼行左近衛中将陸奥出羽按察使藤原朝臣良相を差使て申奉出す、此状を聞食て、神那我良も、天皇御孫命を、堅磐に常磐に護幸奉賜ひ、天下平安に守矜賜へと申賜くと申、」
」（『文実』）
・天安2年（858）11月3日「停平野春日等祭焉、」（『三実』）
・貞観元年（859）7月14日「遣使諸社、奉神宝幣帛、（略）正五位下守右中弁兼行式部少輔大枝朝臣音人為平野社使、（略）」
・同11月9日「平野春日神祭如常、」（『三実』）
→以降、貞観2年4月4日、同11月8日、貞観3年4月4日、同11月2日、貞観4年4月10日、同11月8日、貞観5年11月7日、貞観6年4月4日、貞観7年4月10日、11月7日、貞観8年4月10日、同11月7日、貞観9年4月3日、同11月13日（11月朔より延引）（『三実』）、貞観10年4月8日（『類聚国史』）、貞観10年11月7日、貞観11年11月7日、貞観12年4月2日、同11月12日、貞観13年5月3日（4月8日より延引）、貞観14年11月6日、貞観15年11月11日、貞観16年4月8日、同12月7日（11月16日より延引）、貞観17年4月8日、同11月5日、貞観18年4月朔、同11月11日、元慶元年（877）4月2日、同11月11日、元慶2年4月7日、同11月5日、元慶3年11月5日（『三実』）、元慶4年4月朔、同11月10日、元慶5年4月7日、同11月4日（『紀略』）、元慶6年11月17日、元慶7年4月12日、同11月9日、元慶8年4月6日、同11月3日（『三実』）、仁和元年11月4日、忍和2年4月11日、同11月9日、仁和3年4月5日（『三実』）に平野祭を斎行の旨、貞観5年4月5日、貞観9年11月朔、貞観13年4月8日、同11月19日、貞観16年11月16日、元慶3年（879）4月朔、元慶6年4月12日、同11月4日、に停止・延引した旨が記録されている
・貞観7年（865）4月27日「勅奉充諸明神神田、（略）平野神五段、（略）参議従四位下守右大弁兼行播磨権守大枝朝臣音人向平野社、（略）」（『三実』）
・同10月21日「勅、河内国平岡神主一人、給春冬当色軾絹糸等、一如平野梅宮神主、又春秋二祭、差神祇官中臣官人一人、検校祭事、兼付幣帛、又差琴師一人、供事祭場、立為恒例、」（『三実』）
・貞観12年（870）11月17日「分遣使者諸社、奉鋳銭司及葛野鋳銭所新鋳銭、（略）平野社使神祇少副正六位上大中臣朝臣有本、（略）」（『三実』）
・貞観14年（872）3月23日「」（今春以後、内外頻見怪異、由是分遣使者諸神社、便於近社道場、毎社転読金剛般若経、（落）参議正四位下行左大弁兼勘解由長官近江権守）大江朝臣音人為平野社使（『三実』）
・同12月15日太政官符「応充正一位平野神社地一町事　在山城国葛野郡上林郷九条荒見西河里廿四坪　四至、〈東限荒見河、南限典薬寮園、西限社前東道、北限禁野地、〉右得彼社預従五位下卜部宿禰平麻呂解状偁、謹検旧記、延暦年中立件社之日、点定四至奏聞既訖、而社預等不詳事意、無領此地、因茲嵯峨院去承和五年十月十五日割取八段、賜時統宿禰諸兄、其後加野地二段伝給典薬寮、彼寮本自有薬園地、重請神地耕作畠畝、今除件地之外、四方被限禁地、無有行神事并走御馬之処、又会集諸司貴賤車馬、填塞社辺無道出入、望請、被早返給永為社地、謹請　官裁者、右大臣宣、奉　勅依請、　貞観十四年十二月十五日」（『三代格』）
・同日「山城国葛野郡上林地一町充平野神社、」（『三実』）
・貞観15年（873）10月6日「遣使於賀茂、松尾、平野、大原野奉幣、告文曰、天皇が詔旨と掛畏き賀茂大神の広前に申賜へと申く、頃月之間、物怪頻見こと在り、仍令占求に、御病事可在と占申せり、此を聞食て驚恐御坐す、今所念行く、先々にも如此き不祥をは、皇大神の矜賜に依て、災咎消除たり、因茲、参議従四位上行左兵衛督兼美濃権守源朝臣能有を差使て、礼代の大幣を令捧持て奉出す、皇大神此状を聞食て、未然之前に災咎を消滅賜て、御体無驚く、常磐堅磐矜守り幸賜て、天下平く護賜此助賜へと恐み恐み毛申賜くと申、（略）参議従四位上守治部卿兼行備前守藤原朝臣仲統為平野社使、（略）其告文詞並准此焉、」（『三実』）
・貞観16年（874）4月8日「内殿依応潅仏、而祠平野神、仍従停廃焉、」（『三実』）
・元慶元年（877）4月9日「巳四剋始構造大極殿、以正五位下行内蔵頭和気朝臣彜範、従五位上守権左中弁藤原朝臣春景、従五位下守木工権頭藤原朝臣維邦、左京亮従五位下坂上宿祢斯文、右大史正七位上時統宿祢当世行事、先是、奉幣於伊勢大神宮及石清水八幡大菩薩宮、賀茂御祖別雷、松尾、平野、稲荷等神社、告文曰云々、」（『三実』）
・同7月19日「遣従五位上守刑部大輔弘道王於伊勢大神宮、并分使賀茂御祖別雷、松尾、平野、大原野神社奉幣、告以改年号、（略）」（『三実』）
・元慶2年（878）3月9日「分遣使者、奉幣馬於賀茂御祖別雷、松尾、石清水、稲荷、住吉、平野、大原野、梅宮、及班幣五畿七道諸名神、賽旧祷也、告文曰。天皇が詔旨と、掛畏き平野の広前に恐み恐みも申賜へと申く、去秋御体不予に御坐之時、去八月十九日に祈申しく、御体平安に護助奉賜ひ、宝位無動く御坐賜は、礼代大幣に御馬牽副て奉出無と祈申しき、祈申しも験く、平安に護助奉賜へり、因茲今所祈申の大幣帛に、御馬令牽副て、参議正四位下行左大弁兼左近衛中将近江権守源朝臣舒を差使て奉出す、此状を平く聞食て、天皇朝廷を、今も今も常磐堅磐に護幸へ奉賜ひ、天下平安に五穀豊登之米賜へと、恐み恐みも申賜はくと申、自余社告文並准此、」（『三実』）
・元慶6年（882）4月22日「於朱雀門前修大祓、以去八日大膳職人死、十日大蔵省人死、平野、松尾、賀茂等祭停止故也、臨時大祓於建礼門前行之、因穢不可用大蔵省幄、仍用朱雀門也、」（『三実』）
・同11月4日「停平野春日等祭、以去月三日大蔵省人死、今月三日満限、今日以前不能下供神物也、」（『三実』）
・元慶9年（885）2月8日官符「（略）応以官田充平野神社預一人御炊女四人月糧事　山城国七町百卌歩
　右得神祇官解偁、件月料米停給京庫、以官田被充、謹請　官裁者、大納言正三位兼行弾正尹藤原朝臣冬緒宣、奉　勅、依請、（略）」（『三代格』）
・同日「先是、神祇官奏請、去貞観十七年四月十七日、有勅、以山城国葛野郡上木島、下木島両里乗田五段、奉充従一位平野神社、而班田使、図帳不注神田、収公班給百姓口分、望被返充、是日、勅有司令返奉、以山城国愛宕、紀伊両郡官田七町百卅歩、充同神社預一人、御炊女四人月料、縁停給見米也、」（『三実』）
・仁和元年（885）9月22日「分遣使者於賀茂上下、松尾、稲荷、住吉、石清水、高賀茂、平野、春日、大原野、梅宮十一神社奉幣、告文曰、天皇が詔旨と掛畏き賀茂大神の広前に申賜へと申く、頃間天皇が御為に、不祥之事可有しと、就事て所示なも有る、如此之事をは、掛畏き皇大神の広恵に依てし、予防へき物なりとなも所念行す、故是以、参議正四位下行近江権守源朝臣是忠乎差使て、礼代の大幣を令捧持て奉出す、掛畏き皇太神、此状を平く聞食て、天皇朝廷を宝位無動く、常磐堅磐に、夜守日守に護幸賜ひ、諸不祥事をは未然に防除賜ひて、風水之災不発賜て、五穀豊稔に天下平安に守護賜へと、恐み恐みも申賜くと申、余社告文又復准此、」（『三実』）
・天慶3年（940）「平野　十戸〈山城国〉（略）已上新封、」（『格勅符抄』諸神新封）
+神階の変遷（～六国史）〇今木神
従四位上今木大神に正四位上（『続後紀』承和3年〈836〉11月5日）
→正四位上今木大神に従三位（『続後紀』嘉祥元年〈848〉7月25日）
「天皇御孫命護幸」「天下平安」のため、正三位今木大神に従二位（『文実』仁寿元年〈851〉10月17日）＊特記事項に詳細
→平野今木神に正二位（『三実』貞観元年〈859〉正月27日）
→正二位今木神に従一位（『三実』貞観元年〈859〉7月14日）
→従一位今木大神に正一位（『三実』貞観6年〈864〉7月10日）
〇久度・古開神
従五位下久度・古開神に従五位上（『続後紀』承和3年〈836〉11月5日）
→従五位上久度・古開神に正五位下（『続後紀』嘉祥元年〈848〉7月25日）
→「天皇御孫命護幸」「天下平安」のため、正五位上久度・古開神に従四位下（『文実』仁寿元年〈851〉10月17日）＊特記事項に詳細
→従四位下久度・古開神に従四位上（『三実』貞観元年〈859〉正月27日）
→従四位上久度・古開神に従三位（『三実』貞観元年〈859〉7月14日）
→従三位久度・古開神に正三位（『三実』貞観5年〈862〉5月2日）
〇合殿比咩神
無位合殿比咩神に従五位下（『続後紀』嘉祥7年〈848〉7月25日）
→「天皇御孫命護幸」「天下平安」のため、合殿坐須比咩神に正五位下（『文実』仁寿元年〈851〉10月17日）＊特記事項に詳細
→正五位下合殿比咩神に正五位上（『三実』貞観元年〈859〉正月27日）
→正五位上合殿比咩神には従四位下（『三実』貞観元年〈859〉7月14日）
→従四位下合殿比咩神に従四位上（『三実』貞観5年〈863）5月2日）
+標柱（金剛寺本）貞
+現社名など（１）平野神社
+現社名など（１）緯度経度北緯 35 度 1 分 56.81 秒
東経 135 度 43 分 56.18 秒
+現社名など（１）リンクhttps://www.google.com/maps/d/edit?mid=12nKzq6q-JBcrN7rCFIWIH0w0nUeX8tI&ll=35.032448, 135.732271&z=20&t=p
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資料ID180597

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