【解説】[土御門家記録] 嘉永六年癸丑 従七月十六日至同廿九日 彗星出現一件
大分類 | 図書館デジタルライブラリー |
---|---|
中分類 | 史学・法制関係 |
小分類 | [土御門家記録] 嘉永六年癸丑 従七月十六日至同廿 |
分野分類 CB | 歴史学 |
文化財分類 CB | 図書 |
資料形式 CB | テキストデータベース |
+解説 | 土御門家記録 [貴2208] 1.掟(小沼光易宛本職免許状) 〈法量〉縦45.4×横58.7糎 2.職札(菊枝女宛土御門家職札) 〈法量〉縦32.3×横47.5糎 3.職札(菊地山泉宛土御門家職札) 〈法量〉縦33.1×横48.0糎 4.嘉永六年癸丑 従七月十六日至同廿九日 彗星出現一件 4-1(彗星測量図) 〈法量〉縦27.2×横39.0糎 4-2 嘉永六年七月[ ]日彗星出現(彗星位置図) 〈法量〉縦25.1×33.8糎 4-3(彗星出現につき日々様子書) 〈法量〉縦24.0×横50.2糎 4-4(彗星出現につき勘文控)〈法量〉縦33.4×横45.3糎 4-5(三ツ星芒気につき勘文控) 〈法量〉縦33.3×横45.4糎 4-6(彗星出現につき七月一九日様子等書上) 〈法量〉縦16.5×横9.9糎 4-7(天象異変等尋につき勘文案) 〈法量〉縦16.7×横28.7糎 4-8 嘉永六癸丑年七月中旬彗星出現測星書記 〈法量〉縦14.0×横40.8糎 4-9 彗星考 〈法量〉縦24.8×横17.2糎 4-10 彗星考 〈法量〉縦25.1×横17.5糎 〈解題〉 土御門家記録は蓋つき木箱(縦31.0×横27.0×高さ18.5糎)に入った、中世から近代にいたる17点の史料群である。本史料群には土御門家伝来史料と同家発給史料、また古書肆で作成したものが混在している。ここでは近世作成の史料について述べる。 1~3は土御門家発給の免許状・職札である。江戸時代の土御門家は陰陽師のみならず、占考を行う修験・神職などさまざまな民間宗教者を、こうした免許を与えることで統制下においた。また3に見えるように、各地に触頭を中心とした組織を置き地方支配にあたらせた。 土御門家は陰陽道で知られるが、その家職には暦道・天文道がある。4は「彗星出現一件」と記した包紙(法量縦44.5×横57.4糎)に一括された10点の史料群である。現時点で上から下へ順に枝番号1~10を付与し配列した。この彗星は嘉永6(1853)年のクリンカーフューズ彗星(非周期性・1853年第3彗星 C/1853 L1)で、土御門家では精密な測量を行い、凶星・妖星とみなされた彗星出現という天変地妖に際し、朝廷からの諮問に応じて吉凶や前例などを調べて勘文を作成・提出していたことが分かる。 本史料群は近世の土御門家における天文道という家職や、陰陽師支配の基礎資料となるものである。 〈参考〉 ・髙見澤美紀「國學院大學図書館所蔵『土御門家記録』所収近世文書の解題と翻刻」(『國學院大學 校史.学術資産研究』第10号、平成30年) 閉じる |
+登録番号(図書館資料ID) | 貴2208 |
所有者(所蔵者) | 國學院大學図書館 |
コンテンツ権利区分 | CC BY-SA-ND |
資料ID | 143926 |
- |