【解説】神皇正統記 上・中・下 北畠親房著 室町時代中期頃写 重要文化財
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小分類 | 神皇正統記 上・中・下 北畠親房著 室町時代中期頃 |
文化財分類 CB | 図書 |
資料形式 CB | テキストデータベース |
+解説 | 神皇正統記 上・中・下 [貴77-79] 〈外題〉「神皇正統記上(~下)」(左肩後補題簽) 〈内題〉なし 〈巻冊〉3巻3冊 〈体裁〉袋綴(四つ目綴) 〈書写年代〉室町時代中期頃 〈表紙寸法〉縦27.1糎×横22.1糎 〈書入・貼紙〉付訓、異本注記あり(本文同筆) 〈奥書〉「本云/此記上中下三巻北畠大納言入道 親房卿建武 三年叡山臨幸/時於行宮叙一位出家之後云云又 其後於南朝芳野殿蒙准三后宣旨云云 於南山述作之」 〈蔵書印〉「樟陰/山房」、「聖護/院蔵/書記」、「愛鋤氏」 〈解題〉 歴史評論。北畠親房(1293~1354)著。北畠親房が延元四年(1339)に常陸国小田城内で「或童蒙のために」執筆した。その後、親房は自分の執筆したものが度々転写され、錯乱が多く生じたことを知り、興国4年(1343)に修訂を加えたとされる(白山本奥書)。「童蒙」が誰を指すかについては議論があるが、現在では、後村上天皇を指す説が有力である。つまり、本書は天皇に対して君としての徳を説き、一般に向けては南朝の正統性を述べるために執筆されたと考えられている。 本書は猪熊信男氏(1882~1963)が所蔵していたことから、猪熊本と称される。善本として日本古典文学大系の底本に採用された。なお、猪熊本は昭和11年5月6日に国宝指定され、昭和25年8月29日には重要文化財の指定を受けた。 『神皇正統記』の諸本は、いわゆる延元草稿本系統、興国修訂本系統とに分類される。岩佐正氏の分類によると興国修訂本系統は、さらにA底本系統本(猪熊本。「底本」は『日本古典文学大系』底本の意。)、B脇坂本系統本、C白山本系統本、D刈谷本系統本とに分けられ、本書は、Aに分類される。 〈影印〉 ・『國學院大學貴重書影印叢書2 神皇正統記 軄原抄』(朝倉書店 2014年) 〈翻刻〉 ・『岩波文庫 神皇正統記』(岩波書店 1934年~ ・『日本古典全書 神皇正統記・元元集』(日本古典全書刊行会 1934年) ・『日本古典文学大系87 神皇正統記 増鏡』(岩波書店 1965年) ・『神道大系 北畠親房 下』(神道大系編纂会 1992年) 〈参考〉 ・岩佐正「神皇正統記伝本考」(『国文学攷』35 1964年11月) |
+登録番号(図書館資料ID) | 貴77-79 |
所有者(所蔵者) | 國學院大學図書館 |
コンテンツ権利区分 | CC BY-SA-ND |
資料ID | 143915 |
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