【解説】曾我物語 巻一~巻十二 伝室町時代末期写 武田本乙本

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分野分類 CB歴史学
文化財分類 CB図書
資料形式 CBテキストデータベース
+解説曽我物語  [貴1880-1891]

〈外題〉「曽我第一(~十一)」、「曽我十二」(左下打付墨書)
〈内題〉「曽我之物語第一」、「曽我物語巻第二(~七、九~十二)」
〈巻冊〉12巻12冊
〈体裁〉袋綴(六つ目綴)
〈書写年代〉室町時代末期
〈表紙寸法〉縦28.9糎×横20.8糎
〈書入・貼紙〉挿入符、異本注記、ミセケチあり(墨書・本文同筆)。
〈奥書〉なし
〈蔵書印〉なし
〈解題〉

武田祐吉氏旧蔵。いわゆる武田乙本。

『曽我物語』の諸本は、用字の違いから、真名本と仮名本とに分けられる。村上學氏は、仮名本諸本を大きく甲類・乙類の二系統に、巻十一は甲乙丙の三系統に分類されている。二類の中では乙類本が先行し、それに真名本系統の本文を取り入れて甲類が成立したとされる。乙類は、現存最古の仮名本である太山寺本を除けば、全巻同系統の諸本はなく、巻ごとに系統が異なる。

村上學氏は本書の本文について、巻三・四は乙類の後段階の本文、巻六は乙類、巻十一は丙類、その他は甲類に分類されている。十行古活字版の巻一・二の本文は、一部本書と近似する本文の影響を受けているとされる。

〈参考〉

・村上學『曽我物語の基礎的研究』(風間書房 1982年)

・徳江元正「曽我物語」(『國學院大學図書館蔵武田祐吉博士旧蔵善本解題』角川書店 1985年)

・村上學「『曽我物語』の諸本」(『軍記文学研究叢書11 曽我・義経記の世界』汲古書院 1997年)

・伊藤慎吾「時国家所蔵『曽我物語』について」(『國學院雑誌』105-7 2004年7月)
+登録番号(図書館資料ID)貴1880-1891
所有者(所蔵者)國學院大學図書館
コンテンツ権利区分CC BY-SA-ND
資料ID143752
-143751 37 2020/11/18 r.teshina 【解説】曾我物語 巻一~巻十二 伝室町時代末期写 武田本乙本 【解説】曾我物語 巻一~巻十二 伝室町時代末期写 武田本乙本 貴1880-1891 11 005 曽我物語  [貴1880-1891]

〈外題〉「曽我第一(~十一)」、「曽我十二」(左下打付墨書)
〈内題〉「曽我之物語第一」、「曽我物語巻第二(~七、九~十二)」
〈巻冊〉12巻12冊
〈体裁〉袋綴(六つ目綴)
〈書写年代〉室町時代末期
〈表紙寸法〉縦28.9糎×横20.8糎
〈書入・貼紙〉挿入符、異本注記、ミセケチあり(墨書・本文同筆)。
〈奥書〉なし
〈蔵書印〉なし
〈解題〉

武田祐吉氏旧蔵。いわゆる武田乙本。

『曽我物語』の諸本は、用字の違いから、真名本と仮名本とに分けられる。村上學氏は、仮名本諸本を大きく甲類・乙類の二系統に、巻十一は甲乙丙の三系統に分類されている。二類の中では乙類本が先行し、それに真名本系統の本文を取り入れて甲類が成立したとされる。乙類は、現存最古の仮名本である太山寺本を除けば、全巻同系統の諸本はなく、巻ごとに系統が異なる。

村上學氏は本書の本文について、巻三・四は乙類の後段階の本文、巻六は乙類、巻十一は丙類、その他は甲類に分類されている。十行古活字版の巻一・二の本文は、一部本書と近似する本文の影響を受けているとされる。

〈参考〉

・村上學『曽我物語の基礎的研究』(風間書房 1982年)

・徳江元正「曽我物語」(『國學院大學図書館蔵武田祐吉博士旧蔵善本解題』角川書店 1985年)

・村上學「『曽我物語』の諸本」(『軍記文学研究叢書11 曽我・義経記の世界』汲古書院 1997年)

・伊藤慎吾「時国家所蔵『曽我物語』について」(『國學院雑誌』105-7 2004年7月) 1

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