【解説】曾我物語 巻一~巻十二 伝室町時代末期写 武田本甲本

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小分類曾我物語 巻一~巻十二 伝室町時代末期写 武田本甲
分野分類 CB歴史学
文化財分類 CB図書
資料形式 CBテキストデータベース
+解説曽我物語  [091.2//913.471//1]

〈外題〉「曽我物語巻第壹」(左肩打付墨書)、「曽我物語巻第二(~十二)」(左肩原装題簽)
〈内題〉「曽我物語巻第一(三、五~八、十、十一)」、「そか物語巻第二」、「曽我物語巻四」、「曽我物語第九」「曽我物かたり第十二」
〈巻冊〉12巻12冊
〈体裁〉袋綴(四つ目綴)
〈書写年代〉室町時代末期
〈表紙寸法〉縦30.5糎×横21.8糎
〈書入・貼紙〉本文注記あり
〈奥書〉なし
〈蔵書印〉なし
〈解題〉

武田祐吉氏旧蔵。いわゆる武田甲本。

『曽我物語』の諸本は、用字の違いから、真名本と仮名本とに分けられる。村上學氏は、仮名本諸本を大きく甲類・乙類の二系統に、巻十一は甲乙丙の三系統に分類されている。二類の中では乙類本が先行し、それに真名本系統の本文を取り入れて甲類が成立したとされる。乙類は、現存最古の仮名本である太山寺本を除けば、全巻同系統の諸本はなく、巻ごとに系統が異なるとされる。

村上學氏は本書の本文について、巻五、十二は甲類、巻十一は丙類、その他の巻は乙類に分類される。乙類に分類される巻の本文は、太山寺本と比べてやや後出とされる。巻五の後半の本文を欠き、巻十一に巻十の後半と内容が重複している箇所がある。全巻に亘って唱導色の強い傾向があると言われている。

〈参考〉

・村上學『曽我物語の基礎的研究』(風間書房 1982年)

・徳江元正「曽我物語」(『國學院大學図書館蔵武田祐吉博士旧蔵善本解題』角川書店 1985年)

・村上學「『曽我物語』の諸本」(『軍記文学研究叢書11 曽我・義経記の世界』汲古書院 1997年)
+登録番号(図書館資料ID)091.2/913.471/1
所有者(所蔵者)國學院大學図書館
コンテンツ権利区分CC BY-SA-ND
資料ID143739
-143738 37 2020/11/18 r.teshina 【解説】曾我物語 巻一~巻十二 伝室町時代末期写 武田本甲本 【解説】曾我物語 巻一~巻十二 伝室町時代末期写 武田本甲本 091.2/913.471/1 11 004 曽我物語  [091.2//913.471//1]

〈外題〉「曽我物語巻第壹」(左肩打付墨書)、「曽我物語巻第二(~十二)」(左肩原装題簽)
〈内題〉「曽我物語巻第一(三、五~八、十、十一)」、「そか物語巻第二」、「曽我物語巻四」、「曽我物語第九」「曽我物かたり第十二」
〈巻冊〉12巻12冊
〈体裁〉袋綴(四つ目綴)
〈書写年代〉室町時代末期
〈表紙寸法〉縦30.5糎×横21.8糎
〈書入・貼紙〉本文注記あり
〈奥書〉なし
〈蔵書印〉なし
〈解題〉

武田祐吉氏旧蔵。いわゆる武田甲本。

『曽我物語』の諸本は、用字の違いから、真名本と仮名本とに分けられる。村上學氏は、仮名本諸本を大きく甲類・乙類の二系統に、巻十一は甲乙丙の三系統に分類されている。二類の中では乙類本が先行し、それに真名本系統の本文を取り入れて甲類が成立したとされる。乙類は、現存最古の仮名本である太山寺本を除けば、全巻同系統の諸本はなく、巻ごとに系統が異なるとされる。

村上學氏は本書の本文について、巻五、十二は甲類、巻十一は丙類、その他の巻は乙類に分類される。乙類に分類される巻の本文は、太山寺本と比べてやや後出とされる。巻五の後半の本文を欠き、巻十一に巻十の後半と内容が重複している箇所がある。全巻に亘って唱導色の強い傾向があると言われている。

〈参考〉

・村上學『曽我物語の基礎的研究』(風間書房 1982年)

・徳江元正「曽我物語」(『國學院大學図書館蔵武田祐吉博士旧蔵善本解題』角川書店 1985年)

・村上學「『曽我物語』の諸本」(『軍記文学研究叢書11 曽我・義経記の世界』汲古書院 1997年) 1

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