藍鉄鉱

資料番号NG27-000192
大分類地学(岩石・鉱物)
中分類鉱物・鉱石 2
学名vivianite
和名(通称名)藍鉄鉱
化学組成・含有鉱物Fe2+3(PO4)2・8H2O
地層名芳野層
採取都道府県熊本県
地質時代・年代新生代第四紀更新世
採取市町村熊本市
公開解説藍鉄鉱は、鉄(Fe)とリン酸塩(PO4)の結合した鉱物で、湖底や海底の堆積物中や金属鉱床、泥岩などの堆積岩中などから産出します。もともとは無色透明な鉱物ですが、空気に触れると酸化して青味を帯びた色に変化します。この藍鉄鉱は、魚の骨を包む状態で見つかったり、藍鉄鉱化した状態の植物化石が見つかったりしていることから、形成に生物が関係する場合があると言われています。熊本市西部の金峰山一帯の山々は約140万年〜16万年前の火山活動によってできました。この火山活動に伴う地形の変化により、熊本市河内町岳~川床付近には約50万年〜35万年前頃に、一時的に水がたまって湖ができ、そこに芳野層と呼ばれる主に泥岩からなる地層ができました。この芳野層中には植物の葉の化石が多く含まれ、これらの植物化石の一部がリンや鉄と置き変って、藍鉄鉱となっています。
公開解説引用「熊本の自然と文化」~松橋収蔵庫だより~No.12. 解説No.67

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