鱗珪石
| 資料番号 | NG24-000100 |
|---|---|
| 大分類 | 地学(岩石・鉱物) |
| 中分類 | 鉱物・鉱石 2 |
| 学名 | tridymite |
| 和名(通称名) | 鱗珪石、トリジマイト |
| 採取都道府県 | 熊本県 |
| 採取市町村 | 熊本市 |
| 公開解説 | 熊本市西部に位置する石神山は安山岩と呼ばれる火山岩からできています。鱗珪石(りんけいせき)は安山岩の割れ目や隙間に産出する鉱物です。結晶は無色~白色で、魚の鱗(うろこ)に似たガラス光沢のある六角形の薄い板状をしています。鱗珪石は石英(水晶)と同じ化学組成(SiO2)からなります。鉱物の場合、化学組成が同じでも鉱物ができる際の温度や圧力の違いで結晶の形が異なることがあり、別種のものとされます。SiO2では鉱物ができる温度が870℃~1470℃のとき鱗珪石となります。日本国内の鱗珪石の多くは結晶の大きさが3mm以下ですが、石神山では5mm以上の大きな結晶が産出することで有名で、鉱物図鑑などの写真に石神山産の鱗珪石はよく使用されています。鱗珪石は石神山の採石場で安山岩の岩体の周辺部から採集することができました。しかし採石が進んだ結果、石神山の山体の半分がなくなってしまった為採集不可能になってしまいました。 |
| 公開解説引用 | 「熊本の自然と文化」~松橋収蔵庫だより~No.2. 解説No.7 |