流れ模様のある岩石(結晶片岩)

資料番号NG13-001005
大分類地学(岩石・鉱物)
中分類岩石 1
学名crystalline schist
和名(通称名)結晶片岩
地層名三郡変成岩類
採取都道府県熊本県
採取市町村玉名郡和水町(旧三加和町)
公開解説岩石の中には、不思議な模様を持つものがあります。ここで紹介する岩石は、写真で見るように、白と黒灰色との縞があり、その縞が曲線を描くことで流れ模様を作っています。この模様はどのようにしてできたのでしょうか?これは、玉名郡和水町で採取された結晶片岩という岩石です。結晶片岩というのは、造山運動によって髙い圧力を受けたために、地下にある岩石の組織や含まれる鉱物の種類が変化(変成作用)してできた岩石です。鉱物が平行に並んでできる構造(片理)が発達しており、しばしば鉱物の種類の違いによる縞模様が見られます。この結晶片岩は、約2億年前の造山運動で泥岩が変成してできたものと考えられています。また、変成作用が起こる時に、鉱物の粒が動くことで岩石が歪み、流れ模様を作ることがあります。ハチミツや水飴などに色や縞模様を着けて練った時と同じような状態です。硬い岩石でも、山を造るような非常に強い力のもとでは、まるでハチミツや水飴のような動きをするのです。実は、このような流れ模様を持つ岩石は、地球の中にあるとてつもなく大きな力を顕しているのです。
公開解説引用「熊本の自然と文化」~熊本県博物館ネットワークセンターだより~No.34. 解説No.181

PageTop