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砂岩

資料番号NG11-003608
大分類地学(岩石・鉱物)
中分類岩石 1
学名sandstone
和名(通称名)砂岩
採取都道府県熊本県
採取市町村熊本市東区
公開解説熊本市東部の託麻台地には、小山山(190m)、神園山(183m)、戸島山(133m)の3つの山が島状に分布しています(写真1)。これらは合わせて託麻三山と呼ばれ、登山コースとして親しまれています。これらの山はどのようにしてできたのでしょうか。託麻三山の岩石を見てみましょう。小山山で採取した岩石(写真2)は、粒が粗く硬い砂岩で、中には二枚貝の化石が入っています。その他、礫岩や泥岩といった水の中で土砂が堆積してできる岩石(堆積岩)が見られます。このことから、託麻三山は堆積岩でできた山だとわかります。また、小山山や神園山などではイノセラムスという二枚貝やアンモナイト類といった時代を示す化石を産出し、中生代白亜紀後期の堆積岩からできていることがわかりました。そして、天草や宇土半島に分布する姫浦層群と同時期にできた地層と考えられています。託麻三山周辺は、阿蘇火山の巨大噴火が起こる直前は堆積岩でできた山地が広がっていましたが、巨大噴火による火砕流堆積物や河川堆積物によって低い部分が埋められました。託麻三山は埋められずに残った山頂部です。
公開解説引用「熊本の自然と文化」~熊本県博物館ネットワークセンターだより~No.41. 解説No.217

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