メリケントキンソウ

資料番号NB21-084366
学名Soliva sessilis Ruiz et Pav.
科(和名)キク科
採取都道府県熊本県
公開解説 メリケントキンソウは、南アメリカ原産のキク科の外来植物です。公園、運動場、駐車場、河川敷などに生育しており、踏みしめや草刈りなどがよくおこなわれる日当たりのよい環境を好みます。高さは 5 c m ほどで茎の先に小さい花が集まった頭花がつきます。葉は長さ約 2 c m で、深く切れこみがはいっています。果実の左右はうすく張り出し、上端はトゲになっており、カブトガニを逆さにしたような形です。このトゲは長さ 1 . 5 mm程度で硬く、皮膚に刺さるとたいへん痛いので、メリケントキンソウがはびこった公園や運動場では、素手や裸足での活動が難しくなります。
 日本では 1 9 3 0 年に和歌山県で初めて確認されました。熊本県への侵入がいつ頃なのかはっきりしていません。写真の標本は 2 0 1 0 年に宇土市で採集されたもので、松橋収蔵庫にはこれより古い標本はありません。外来生物による生態系や人の生命・身体への影響などが問題になっている現在、外来生物の標本作成と記録はますます重要になってきています。
公開解説引用熊本の自然と文化 松橋収蔵庫だより No. 13 (2010)
大分類植物・藻類・菌類
中分類植物 2
小分類種子植物 1

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