鈴木春信

SUZUKI, Harunobu
1725-70

作家略歴

浮世絵師。本姓は穂積。通称は次郎兵衛、あるいは次兵衛。号はほかに思古人、長栄軒。西村重長の門人と伝えられるが、詳細不明。宝暦期(1751-64)には、役者絵や美人画などを描く。1765-66年頃、好事家の間で暦のデザインの優劣を競う絵暦交換会が流行した。春信はこれに参加し、彫師、摺師と協力しながら浮世絵版画の色彩表現を追求し、多色摺技法を開発。錦絵の創始に主導的な役割を果たす。70年に急死したが、1,000点を超える錦絵を発表した。春信様式と呼ばれる童顔で中性的ともいえる抒情的な美人画で一世を風靡した。また、『古今和歌集』や中国の故事・説話、日本の古典文学などを当世の風俗に置き換える「見立絵」を得意とした。

この作家の作品一覧[全2件]

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