田淵安一

TABUCHI, Yasukazu
1921-2009

作家略歴

画家、版画家。山口県下関市に生まれ、幼少期を北九州市で過ごす。1931年に上京。学徒動員で一時入隊するが、終戦後、東京帝国大学(現 東京大学)文学部美術史学科に入学した。在学中は猪熊弦一郎に師事し、49年には新制作派協会展で岡田賞を受賞した。51年、ソルボンヌ大学の私費留学生として渡仏し、以降フランスを拠点とした。パリでは、岡本太郎や菅井汲、前衛芸術家グループ「コブラ」出身の芸術家たちと親交を結んだ。50年代には厚塗りのマチエール、暗めの色彩を特徴としたが、61年に東南アジアとインドを旅行後、鮮やかな色彩の花や植物を思わせる生命力あふれる画風に変化した。当館では82年、2002年に大規模な個展を開催している。

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