河鍋暁斎

KAWANABE, Gyosai
1831-89

作家略歴

浮世絵師、日本画家。幼名は周三郎。号は狂斎、周麿、惺々、猩々庵、如空など。1837年、歌川国芳に入門するも間もなく去り、狩野派の前村洞和、狩野洞白に学ぶ。49年、洞郁陳之（とういく のりゆき）を名乗るが、しばらく不遇な時代を過ごす。59年頃より狂斎と号し、狂画、風刺画などを描く。70年、筆禍事件により投獄され、翌年の出獄後は暁斎と号を改めた。76年、フィラデルフィア万博に肉筆画を出品。81年、第2回内国勧業博覧会に出品した「枯木寒鴉図」が二等賞を受け、高い評価を得る。写実にすぐれ、美人画、幽霊図、仏画、戯画など多岐にわたる画題を、ユーモアを交えて描いた。門人に長女の暁翠、暁英（建築家ジョサイア・コンドル）らがいる。

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