作家略歴
フランスの画家、版画家、彫刻家。マルセイユに生まれる。10代半ばに絵画やリトグラフの手ほどきを受けたのち、印刷工房の徒弟として働く。1829年にシャルル・フィリポンが創刊した週刊新聞『シルエット』、ついで『カリカチュール』紙に風刺画を寄稿し始めた。31年、国王ルイ=フィリップを風刺した《ガルガンチュア》が摘発を受け、翌年には別作品により投獄される。釈放後も鋭く政治を風刺したが、言論を統制する法律が公布されたことで、社会風俗に画題を求めざるを得なかった。33年より寄稿していた日刊紙『シャリヴァリ』では、パリ市民の日常生活を描いたシリーズを次々と発表し、生涯でリトグラフ4,000点、木版画1,000点もの作品を残した。