黙示録ゴグとマゴグ

作家名	YOKOO, Tatsuhiko　横尾龍彦　1928-2015
制作年	1977
素材・技法	キャンバスに油彩
サイズ（cm）	91.0×116.5
Title	Apocalypse, Gog and Magog
Date	1977
Material/ Technique	oil on canvas
Size (cm)	91.0×116.5
作品解説	ゴグとマゴグは、聖書に登場する神と対立する者あるいはその軍勢。澄んだ青空の下、渾然一体となった黒い塊のなかに人の顔や手足のようなものがかろうじて見出せる。本作について、横尾自身が晩年に「透明な明るい空と地上の殺戮の記憶（戦争の悲惨）」と語っているように、少年時代の戦争体験も反映された作品と思われる。

横尾龍彦

	YOKOO, Tatsuhiko
	1928-2015
作家略歴	画家、彫刻家。福岡市に生まれ、少年時代を北九州市若松区で過ごす。東京美術学校（現東京藝術大学）で日本画を学ぶも、間もなく油彩に転向。1965年の初滞欧を経て、翌年から東京でも個展を開催するようになると、幻想的な作風で人気を得た。神奈川県逗子市に移った後の70年代末には、ルドルフ・シュタイナーの思想と東洋の禅を同時に学び始めた。80年にドイツに渡る前後から徐々に作風を変化させ、激しい筆線と飛沫が特徴的な抽象画に到達した。93年には埼玉県秩父市にもアトリエを構え、日本とドイツを往復する活動を晩年まで続けた。2022-23年、北九州、神奈川、埼玉という3つのゆかりの地で、初の回顧展「横尾龍彦瞑想の彼方」が開催された。