卵（そふとなバランス）

作家名	Ei-Q　瑛九　1911-60
制作年	1940
素材・技法	キャンバスに油彩
サイズ（cm）	72.5×52.3
Title	Egg (Soft Balance)
Date	1940
Material/ Technique	oil on canvas
Size (cm)	72.5×52.3
作品解説	瑛九は、様々な表現様式を経て、点描で画面全体を埋め尽くす独自の抽象絵画を生み出し、最晩年の3年間は点描による油彩画の制作に没頭する。丸と輪といった単純な形態により構成された本作は、そうした晩年の傾向も予告する、瑛九の初期抽象表現を代表する作例である。

瑛九

	Ei-Q
	1911-60
作家略歴	画家。宮崎市に生まれる。1925年、上京し、日本美術学校（現日本美術専門学校）洋画科に学ぶ。30年、オリエンタル写真学校に入学。32年より絵画制作に専念する。34年より、エスペラントに親しみ、これが機縁となり、久保貞次郎らと生涯にわたる交流を結ぶ。37年、自由美術家協会の創立会員となる。51年、デモクラート美術家協会を創設する。同年、さいたま市に移り、エッチングやリトグラフの制作に取り組む。油彩、ガラス絵、コラージュ、フォト・デッサンなど多岐にわたる分野で創作活動を続け、写実、抽象、印象派、フォーヴィスム、キュビスムなどの実験を繰り返しながら、めまぐるしく表現様式を変転させた。