裸の男

作家名	YASUI, Sotaro　安井曾太郎　1888-1955
制作年	1905
素材・技法	紙に木炭
サイズ（cm）	62.7×47.9
Title	Nude Man
Date	1905
Material/ Technique	charcoal on paper
Size (cm)	62.7×47.9
作品解説	近代の写実絵画を確立したと称される安井の立脚点には、徹底的なデッサンの積み重ねがある。本作は、洋画家の浅井忠が開設した聖護院洋画研究所（のち関西美術院）に入門した翌年に描かれた。その勤勉さから短期間で目覚ましい技術向上をみせ、1907年の渡仏後に通ったアカデミー・ジュリアンでも、一層デッサン力を磨いた。

安井曾太郎

	YASUI, Sotaro
	1888-1955
作家略歴	画家。京都市に生まれる。1904年、聖護院洋画研究所（現関西美術院）に入門し、07-14年まで滞欧。ジャン＝ポール・ローランスに師事し、ピサロやセザンヌの影響を強く受ける。15年に二科会会員、35年に帝国美術院会員、36年、一水会の創立委員となる。44年、東京美術学校（現東京藝術大学）教授となる。52年、文化勲章を受章。帰国後は長い模索の期間を経て、鮮明な色によるコントラストと強調された形態で独自の写実的な描法を確立し、肖像画や静物画、風景画に新たな画風を築いた。没後に新設された安井賞候補新人展（通称：安井賞展）は、第40回まで続き、具象絵画の芥川賞とも呼ばれる新人洋画家の登竜門として、多くの優れた作家を輩出した。