作品３

作家名	SAITO, Yoshishige　斎藤義重　1904-2001
制作年	1963
素材・技法	合板に油彩
サイズ（cm）	181.5×121.4
Title	Work 3
Date	1963
Material/ Technique	oil on plywood
Size (cm)	181.5×121.4
作品解説	電動ドリルを用いて合板の表面に点や線を刻んだ画面は、平面でも立体でもない独特の重厚感を備える。凹凸によって生じる影や隙間にローラーやナイフで絵具を塗りこみ、現実の奥行きを視覚空間への厚みへと転用させている。

斎藤義重

	SAITO, Yoshishige
	1904-2001
作家略歴	美術家。青森県弘前市に生まれる。1930年代、ダダイズムやロシア構成主義に影響を受け、前衛美術の動向に強い関心を持つ。33年、アヴァンガルド洋画研究所に入る。36年、第23回二科展に初入選。絶対象派協会を結成、美術文化協会の創立、九室会に参加する。40年代から戦争と病のために作品制作を中断。戦後再開した斎藤は、絵画でも彫刻でもない独自の半立体の構成的作品を生み出した。57年、第4回日本国際美術展Ｋ氏賞受賞。58年、瀧口修造の紹介により、東京画廊で初の個展を開催。60年に第4回現代日本美術展で最優秀賞、第3回グッゲンハイム国際美術賞展で佳作賞を受賞するなど多くの国際展で高い評価を得た。64-73年、多摩美術大学教授を務めた。