作品２

作家名	SUGIMATA, Tadashi　杉全直　1914-94
制作年	1960
素材・技法	キャンバスに油彩
サイズ（cm）	130.0×193.8
Title	Work 2
Date	1960
Material/ Technique	oil on canvas
Size (cm)	130.0×193.8
作品解説	重厚なマチエールで描かれた六角形が、力強く画面を構成している。画風の変遷を重ねながら亀甲の文様をモチーフに独自の画風を確立した「きっこう」シリーズ初期の作品である。のち、コラージュや立体表現へと展開し、晩年はそれまでとは対照的な柔らかい色彩の水彩表現で幻想的な作風へと変化した。

杉全直

	SUGIMATA, Tadashi
	1914-94
作家略歴	画家。東京都品川区に生まれる。1933年、東京美術学校（現東京藝術大学）油画科予科に入学する。36年、第23回二科展に初入選。37年、グループ〈貌〉を結成する。39年、第9回独立展で協会賞を受賞。同年、福沢一郎らと美術文化協会の結成に参加する。同協会を退会後は、個展や数多くの美術展に出品を続け、国際展でも活躍した。60年代、亀甲形フォルムによる「きっこう」シリーズを発表する。70年代、絵画的思考を現実空間で検証する目的で立体・半立体の制作を行い、80年代には再び絵画による表現へと戻った。68年に多摩美術大学、77年に東京藝術大学の教授となる。81年、第31回芸術選奨文部大臣賞を受賞。