作品

作家名	MOTONAGA, Sadamasa　元永定正　1922-2011
制作年	1960
素材・技法	キャンバスに油彩、アクリル
サイズ（cm）	148.5×134.1
Title	Work
Date	1960
Material/ Technique	oil and acrylic on canvas
Size (cm)	148.5×134.1
作品解説	キャンバスに流された絵具は自然の力に任せて様々な表情を作る。この時期の元永は絵具の流動性を利用して、鮮烈な原色を用いたダイナミックな絵画を制作した。手法としては完全に偶発性に委ねるのではなく、偶然と意図のバランスをとりながら現れる何らかの「かたち」を意識した制作を続けた。

元永定正

	MOTONAGA, Sadamasa
	1922-2011
作家略歴	画家。三重県伊賀市に生まれる。当初は漫画家を目指し『漫画』『大阪パック』などに投稿する。1944年、画家濱邊萬吉に師事し、洋画家に転向するきっかけとなる。53年、抽象画の制作を始める。55年より吉原治良の誘いで具体美術協会に参加、着色した水を入れたビニールを吊るした《水》を発表し注目を集める。のち日本画のたらし込み技法からヒントを得て、キャンバス上に絵具を流した作品を制作し脚光を浴びる。66年、ジャパンソサエティの招聘により妻（画家中辻悦子）とともに1年間滞米する。帰国後は、エアブラシを用いて有機的な輪郭をもつ形態を描くようになる。詩人の谷川俊太郎らと協働して、多くの絵本も手掛けた。