層

作家名	YAMAGUCHI, Takeo　山口長男　1902-83
制作年	1961
素材・技法	合板に油彩
サイズ（cm）	182.0×182.5
Title	Stratum
Date	1961
Material/ Technique	oil on plywood
Size (cm)	182.0×182.5
作品解説	1950年代後半より、山口の作品は、帯状の線の形態から広い色面による構成に発展し、独自の抽象絵画を確立した。本作は黒地に、山口自身が「性格色」「体色」と呼ぶ赤茶色が矩形にペインティングナイフで何層にも繰り返し塗り重ねられ、堅牢な画面が生まれている。

山口長男

	YAMAGUCHI, Takeo
	1902-83
作家略歴	画家。韓国のソウルに生まれる。本郷洋画研究所、川端画学校を経て、1922年に東京美術学校（現東京藝術大学）西洋画科へ入学する。在学中、二科展に展示された佐伯祐三の滞仏作に感動し、27年に渡仏。パリにある佐伯のアトリエを訪ね、ともに制作をする。28年、彫刻家ザッキンと知り合い強く影響を受ける。31年、帰国。38年、東郷青児らと二科会内部で九室会を結成する。重厚な色面によって構成された抽象画を得意とし、国内外で高い評価を受ける。53年、吉原治良、瀧口修造らとともに日本アブストラクト・アート・クラブを結成。54年、武蔵野美術大学の教授に就任。同年に第1回現代日本美術展で優秀賞を受賞。62年、芸術選奨文部大臣賞を受賞する。