中むら里好の女だてしまのおかん

作家名	KATSUSHIKA, Hokusai　葛飾北斎　1760-1849
制作年	1780-93
素材・技法	錦絵
サイズ（cm）	27.9×13.0（紙寸）
Title	Nakamura Riko as Onnadate Shima no Okan
Date	1780-93
Material/ Technique	polychrome print
Size (cm)	27.9×13.0 (sheet)
作品解説	本作は、北斎が勝川春章に入門し、勝川春朗と名乗っていた20代頃のもの。人物は勝川派の様式に則って描かれ、まだ北斎らしい特徴は見られないが、背景の樹木や流水の丹念な描写へのこだわりは、のちの北斎の風景画を彷彿とさせる。

葛飾北斎

	KATSUSHIKA, Hokusai
	1760-1849
作家略歴	浮世絵師。本名は時太郎、のち鉄蔵。勝川春章に入門。1778年頃より勝川春朗を名乗り、錦絵を発表し始める。勝川派を離れ、1794年頃に俵屋宗理を襲名。以後、戴斗、為一、画狂老人など改号を繰り返しながら独自の作画活動を展開。美人画、風俗画、役者絵、名所絵、また、狂歌絵本、読本挿絵など各分野に旺盛な創造力を発揮した。読本挿絵においては、戯作者曲亭馬琴との共作『新編水滸画伝』をはじめ、ダイナミックな構成と迫力ある力強い描写で読者に強い印象を与えた。浮世絵版画においては、合理的な空間構成と、読本挿絵で習熟した動感と緊張感に富む構図が融合した「冨嶽三十六景」などが代表作として挙げられる。晩年は肉筆画に精力を注いだ。