凍池

作家名	HIGASHIYAMA, Kaii　東山魁夷　1908-99
制作年	1977
素材・技法	紙に彩色
サイズ（cm）	175.0×118.0
Title	Frozen Pond
Date	1977
Material/ Technique	color on paper
Size (cm)	175.0×118.0
作品解説	高い精神性を持つ水墨画の世界をさらに深化させようとしていた時期に描かれた。白色と、作者が「感覚と精神を繋ぐ色」とする青色のみに色彩が抑えられている。水と氷の境界を画面の対角線上にゆるく表し、右上部には木の枝を近景として配す構図。冬の冷たい空気と凍りゆく水が的確に表現されている。第9回日展出品作。

東山魁夷

	HIGASHIYAMA, Kaii
	1908-99
作家略歴	日本画家。横浜市に生まれる。本名は新吉。1926年、東京美術学校（現東京藝術大学）日本画科に入学。29年、第10回帝展に《山国の秋》を初出品して入選。33年、渡独。翌年、ベルリン大学哲学科に入学。40年、第2回日本画院展において《季節と高原》が日本画院賞第一席を受賞。47年、第3回日展において《残照》が特選を受賞、政府買上げとなる。65年、日本藝術院会員となる。69年、毎日芸術賞受賞。同年、文化勲章受章。71年より10年間かけて唐招提寺御影堂の障壁画を制作。74年、日展理事長に就任。風景を題材に、平明ながら深い精神性をそなえた作品を発表し、人気を得た。99年、従三位勲一等瑞宝章を追贈される。